30.店員空間が広い場合のアクション術・みんなで動けば活気が溢れる
こんにちは。
「店員空間の広い接触型店」とは下のような構造の店です。
この店舗構造が生み出す、「客を遠ざける店員のアクション」は前回にご紹介しましたが、今回は、「客を引きつける店員のアクション」をご紹介します。
(1)接客中の店員のアクションは、「なわばり」解除の店員のアクションとなって客を引きつけます。
(2)作業中の店員のアクションは、「なわばり」解除の店員のアクションとなって、客を引きつけます。
(3)店頭に生じた数人の客の姿は、「サクラパワー」を発揮して、いっそう「なわばり」を解除して、客を引きつけます。
「店員空間の広い接触型店」」で、多くの店員が「なわばり」解除のアクションを行うと、より強力な「なわばり」解除の店員のアクションとなって、大勢の客を引きつけます。
それでは今日の、「店員空間が広い場合のアクション術②みんなで動けば活気が溢れる」をお読みください。
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30.店員空間が広い場合のアクション術
②みんなで動けば活気が溢れる
◆客寄せ踊りと客寄せ音頭
せっかくの広い店員空間を利用しないという方法はありません。
数人の店員が「仕事中」のアクションをすれば店員のなわばりは解除され、そのアクションが多くの客をひきつけます。
店員が忙しそうに働いている店には活気があります。
活気があって店員がよく働いている店と、活気がなくてまるで死んだような店を比較して考えると、どちらに魅力があるかは明らかです。
客をひきつけるアクションのポイントは、たとえ客が一人もいないときでも(むしろいないときこそ)、全員が元気よく動き続けるということです。
そんなときに店頭のほうをむいてじっと立ち止まっていては、近づくはずの客まで追い払うことになってしまいます。
アクションを続けている限り、ある程度の通行量さえあれば必ず客がつきます。
客がつけば注文された店員は本物の接客アクションをすることができます。
客が店頭に立ち止まってもあせって声をかける必要はありません。
客のほうから声をかけてきたときに、すみやかに対応すればいいのです。
店頭の客数がふえてきたら、アクションはますますキビキビするようにします。
店員が一生懸命に働いている様子がわかれば、客は怒らずに待っています。
こうした一連の客を呼ぶアクションを「客寄せ踊り」といいます。
また、接客終了時の「ありがとうございました」という店員の声につなげて、全員が口々に「ありがとうございました」と言ったり、店長などの音頭に従って、時々、「いらっしゃいませ」、「お待たせいたしております」といったかけ声をかけることも、店内の活気を盛りあげるのに役立ちます。
このように客をひきつける店員の声を「客寄せ音頭」といいます。
③個性よりも集団イメージが大切
こういうタイプの店では、店員の個性はなんの役にもたちません。
大切なのは全員がきちんと同じユニホームをつけて、まるで全体が一つの生きもののように動くことです。
一人だけ目立つような突飛なスタイルは全体の調和をこわして浮いてしまうだけですから、やめておかなければなりません。
ユニホームは店の雰囲気を盛りあげるうえで非常に大きな役割を果たすので、慎重に選ばなければなりません。
店員の存在そのものがあまり気にならないような、落ち着いたユニホームを選ぶことが効果的です。
次回、「31.客を集める商品空間づくり①商品空間のなわばり解除」に続く。
(※以上の文章とイラストは、拙著「入りやすい店売れる店」日本経済新聞社・1986年版より抜粋したものです)
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