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2017年7月20日 (木)

(64)よく動く人は面白い

こんにちは。

面白い人とは、実は前後&上下によく動く「動きの癖」を持っている人なのです。

多くの人を笑わせる職業の落語家は、一見、じっと座ったままで面白い話をしているように感じますが、動きをちょっと観察しただけでも、話をしながらいかに様々な動きを見せているかということが分かります。

つまり、人は、前後・上下に動かなくては、面白いことを言って人を笑わせたり、面白がって笑うことはできないのです。

①前にゆっくり動く「
接近の動き」を持つ人は、前に向かってゆっくり倒れ込むように笑います。

②前に勢いよく動く「
突進の動き」を持つ人は、前に勢いよく倒れ込むように笑います。

③後ろにゆっくり下がる「
退避の動き」を持つ人は、後ろに下がりながら笑います。

④後ろに素早く引く「
機敏の動き」を持つ人は、相手の話に直ぐに反応してよく笑います。

⑤上に向かって力を抜く「
協調の動き」を持つ人は、相手の話に合わせて笑います。

⑥上に向かって力を入れる「
独断の動き」を持つ人は、あごを突き出すようにして自分勝手に笑います。

⑦下に向かって力を入れる「
攻撃の動き」を持つ人は、納得して力強く笑います。

⑧下に向かって力を抜く「
虚脱の動き」を持つ人は、沈み込むようにしながら笑います。

⑨前後・上下の動きの全くない「
不動の動き」を持つ人は、ほとんど笑わない人です。

以上のように人の笑い方にも様々な特徴がありますが、結局、よく動く人は良く笑う人なのです。

さて今日は、「よく動く人は面白い」というお話です。


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(64)よく動く人は面白い

すでに、説明してきたように、対人関係がうまい人とは、状況に合わせた適切な動き方ができる人のことです。

ビジネスにおいては、効率や正確性や礼儀正しいことなどが重要視されますが、人間関係はもちろんそれだけではありません。

たとえビジネスの相手であっても、そこはお互い人間同士ですから、親しい関係であればなにかと便宜を図ってもらうこともできます。

そこで、仕事とプライベートの狭間、つまり、アフターファイブの飲み会などで普段と違う一面を見せ合うことは、お互いの気心を知るために非常に重要なのです。

日本の社会には建前と本音があると言われますが、基本的に、ONは建前の世界、OFFは本音の世界ですから、動きをうまく使い分ける必要があります。

会議の席上などでは、正確さや冷静さや熱心さや責任感が不可欠ですが、アフターファイブではむしろ、アバウトさや人間臭さや怠惰や無責任などが歓迎されるのです。

仕事では厳しくても、仕事が終われば楽しいとか面白いとか言われる人は、部下や同僚から親しまれるばかりでなく、上司からも人間的な幅があるとして評価されます。

しかし、面白いことをしやべって人気者になるのはなかなか難しいので、ここでは誰でもできる、リアクションで場を盛り上げる方法を研究してみましょう。


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アフターファイブの世界で幅を利かせる動きの中で、もっとも強力なのは、何といっても笑うことです。

特に宴席では、どんなにくだらないジョークや親父ギャグやダジャレでも、大いに面白がって受けることが大切なのです。

緊迫した会議の席上で、相手の意見に大笑いすることはあまりにも場違いですが、宴席で上司のダジャレを無視することは、それと同じくらい場違いな行動なのです。

相手があなたといて楽しいと感じるとしたら、それは必ずしもあなたが面白いギャグを連発するからではありません。

多くの場合、人は自分が機嫌よくしやべりたいので、自分の話を面白がって聞いてくれる人こそが面白い人なのです。

例えば、現代のテレビではクイズを中心としたバラエティ番組が中心で、そこでは多くのタレントたちが番組を盛り上げています。

そうした番組の中で大きな役割を果たしているのは、中心になって面白いことを言ったりやったりする主役もさることながら、実はその発言に対して「いかにも面白そうな」リアクションをしてみせる多くの面白いタレントたちなのです。

考えてみれば、どんなに才能のあるコメディアンも、どんなに天然ボケのタレントも、そうそう面白いことばかりできるわけではありません。

しかし、たとえちょっとした話であっても、それに対して誰かがすかさず大声で笑ったり、激しく前後に倒れたりすると、それはあたかも非常に面白いことのように感じられてしまうのです。

人が大声で笑う姿は他人の笑いを誘発するといわれていますが、たいして面白いことでなくても、みんなが笑うと、ついついつられて笑ってしまうということは誰しも経験することです。

私たちは、他人との人間関係に大きな影響を受けて生きているので、自分とつながりのある周囲の人が面白いと感じるものはやはり面白いと感じ、誰も興味を持たないものに関しては、やはりなかなか興味を持ちません。

もしもあなたが、何か面白いことを言って他人を笑わせたいのに、なかなか気の利いた面白いことが言えないと悩んでいるとしたら、それよりも、他人の発言に対して楽しいリアクションを取ることをお勧めします。

意外と気づきにくいことですが、一般の人間関係における面白い人とは、面白いことを言う人ではなく、むしろ、他人の発言や行動に対して率先して面白そうなリアクションをして、その場の雰囲気を盛り上げることができる人のことなのです。

次回の、「(65)オーバーな動きが人を笑わせる」に続く。


(※以上の文章とイラストは、拙著「人は動きだ!」日本経済新聞社より抜粋したものです)

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