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2017年7月25日 (火)

(66)転ぶ・倒れるが笑いの基本(その1)

こんにちは。

正しい言葉使いをして、きちんとした礼儀作法をする人は、誰からも尊敬されますが、必ずしも好かれるわけではありません。

わざと嘘をついたり、オーバーな話をしたり、不自然な動き(しぐさ=身振り手振り)をしたりする人が、多くの人から好かれます。

それはいったいなぜなのでしょうか?

わざと嘘だとわかる話し方や行動をする人は、一瞬にしてその人の「なわばり」を解除して、身近に感じさせたり安心させたリするからです。

①間違った方向やあいまいな方向を指し示しながら話をする。

②顎を突き上げて自分勝手に話したり、全身を脱力させてため息をついたりする。

③唐突に飛び出したり、ずるずると後ずさりをしながら話をする。

以上は、不自然なアクションを伴った話し方なので、多くの人に笑いを提供します。

そして、笑いはその人の「なわばり」を解除するのです。

舞台の上やTVの中で、ふざけながらしゃべったり動き回ったりするお笑いタレントは、大勢の観客や視聴者に好かれるために、「なわばり」を解除した言動をとっているのです。

だからこそ、わざと「転んだり、倒れたり」して笑いを取っているのです。

詳しくは、今日の「転ぶ・倒れるが笑いの基本」をお読みください。

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(66)転ぶ・倒れるが笑いの基本(その1)

相手を笑わせるためには、全身の力を抜くことが必要だということはすでに説明しましたが、お笑いの基本中の基本となっているのは、まさに「転ぶ」 「倒れる」という動きです。

舞台の登場や退場のときに転んでみせるという古典的なものから、自分が失敗して落ち込んで倒れる、相手のボケにあきれて倒れるなど、使い道は実に様々です。

現在のテレビの中心となっているクイズやバラエティ番組では、出演者の珍解答に対して、司会者や他の出演者がリアクションとして、倒れたりひっくりかえったりすることが大きな見せ場になっています。


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ときどき素人で、受けようと思って盛んにコケてみせるにもかかわらず、さっぱり面白くない人がいますが、それはコケるタイミングが悪くて、何に対するリアクションなのかが周囲の人にうまく伝わらないことが大きな原因なのです。

現在の日本はお笑いの大ブームです。

しかし、昔、笑いは悪いことであり不謹慎なことだと思われていた時代がありました。

例えば、食事は黙ってするもので、仕事中に歯を見せるだけで不真面目だと思われ、にやにやしたという理由で厳しく怒られる、そんな時代です。

国内の経済がどうしようもなく行き詰まると、の打開策として戦争という手段が選ばれるというのは決して珍しいことではありません。

日本も、かつて経済の悪化を背景にして戦争に向かい、それに伴って笑いのような非生産的な動きは不謹慎なものとして厳しく戒められていきました。

しかし、戦争が終結し、経済が回復すると自由が認められるようになり、笑いも急速に復興しました。

ところが、再び経済の発展が頭打ちになり、生き残りをかけた企業間の競争が激しくなるにつれて、職場環境も厳しくなって、笑いが戒められるようになってきているのです。

そうした経済状勢の悪化は、家族関係や地域社会や学校のあり方にも様々な影響を及ぼし、現代人の人間関係をギクシャクしたものにしています。

そのため、私たちは、家族や近所の人々や職場の同僚や学校の友人との人間関係の中では、楽しい時間や笑いを共有することができなくなつてしまいました。

今日、私たちが笑いを得ようと思ったら、テレビのバラエティ番組やDVDやインターネットやライブのショーなどを見ることが一番手軽で簡単なのです。

次回の、「(67)転ぶ・倒れるが笑いの基本(その2)」に続く。

(※以上の文章とイラストは、拙著「人は動きだ!」日本経済新聞社より抜粋したものです)

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