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2017年6月 2日 (金)

(46)「そっと物を差し出すだけで思いやりが伝わる(その2)」

こんにちは。

前回のブログでは、

①ビジネスマンの、名刺や書類の手渡し方

②店員の商品やカードやお釣りの手渡し方

以上の身体の動き(しぐさ=身振り手振り)を観察するだけで、相手の行動の仕方をある程度想定することができるというお話をしました。

名刺や書類や商品やカードやお釣りをうまく手渡せない人は、相手が受け取りにくいように、意識的に手渡しているわけではありません。

頭の中ではうまく手渡さなくてはいけないとわかっていても、その人の「動きの癖」が影響して、相手に様々な不満を生じさせてしまうのです。

例えば、「
突進の動き」がある人は「乱暴に突き出す失礼な人だ!」という不満を、「退避の動き」がある人は「手渡すのが遅い!」という不満を、「不動の動き」を持つ人は、「全く手渡さない!」という不満を、相手に感じさせてしまうのです。

一方、「
接近の動き」がある人は「優しい人」だというイメージを、「機敏の動き」を持つ人は「キビキビした人」というイメージを、相手に与えることになるのです。

私たち人間は、確かに 、①前後 ②上下 ③回転 の動きを意識的に行おうとすれば、行うことができますが、無意識的(毎日の生活)な状態では、それぞれ、自分が一番したい方法で手渡す行為を行うことになるのです。

私たちは自由に生きていると思っていますが、実は、自分の「動きの癖」に束縛された限られた動きばかりを繰り返しながら長い人生を送っているのです。

何十年ぶりかの同窓会で、懐かしい同窓生と再会を果たした場合、初めは何となくぎこちなく感じられたとしても、時間の経過とともに、昔のままの友であることを実感するのは、それぞれの友の「動きの癖(しぐさ=身振り手振り)」が昔と変わらず、そのまま再現されるからなのです。

さて今日は、「そっと物を差し出す」相手に対して、人は何を感じるかについての後半のお話です。


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(46)「そっと物を差し出すだけで思いやりが伝わる(その2)」

実は、そっと差し出す動きは、簡単なようで、意外に難しいものなのです。

そっと差し出そうと思うあまり相手に届かなかったり、自分ではそっとしているつもりなのに相手からは乱暴だと思われたり、差し出した手をフラフラさせたりすぐに引っ込めたりして相手がうまく受け取れなかったり。



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実際に、適切な速さで、適切な場所に品物をピタッと止めておくということは、ある程度練習を積まないとなかなかうまくいきません。

人と人とは話し合ってもなかなか理解し合えないものですが、実は日頃のちょっとした動き方によって無意識のうちに多くの情報を交換し合っています。

ことばでは言えなくても動きなら表現できることもあります。

恥ずかしがらず、相手にやさしさを伝える動きをしてあげましょう。

次回の、(47)「相手のミスを責めないといい人だと思われる」に続く。


(※以上の文章とイラストは、拙著「人は動きだ!」日本経済新聞社より抜粋したものです)

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