(2)ざっくり店舗観察 ギンザシックス1階・店内
こんにちは。
4月20日(2017)にオープンした「ギンザシックス」を、少しずつ「ざっくり店舗観察」しています。
前回は、中央通りに面して、それぞれ独自の入り口を持つ、1階の6店舗を観察しました。
今回は、1階の屋内フロアにある店舗を観察いたします。
※銀座側玄関を入って直ぐの右通路の風景(1階)
※玄関そばのエスカレーター風景(1階)
中央通りに面した二か所の玄関を入って直ぐの所に、2階上り、地下1階下りのエスカレーター拠点があり、主要通路となっています。
東京・銀座の松坂屋銀座店跡地に4月20日にオープンした複合商業ビル「GINZA SIX(ギンザシックス)」は、前回のご説明通り、中央通りに面しているとはいえ、JRや地下鉄などの交通機関には直結していません。
主要駅に直結しない立地の「ギンザシックス」に、二か月を経過した現在も大勢の客が押し寄せていますが、大半の客は、ラグジュアリーモールと言われる「ギンザシックス」を一度は体感したいと思う「わざわざ客」です。
さてそれでは、1階の店舗を「人の動き」という観点から、ざっくりと店舗観察してゆきましょう。
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(1)「店員空間がない、引き込み・回遊型店」の店舗観察(あづま通り手前までの1階)
①サンローラン(バッグ&シューズ)
この店は、「店員空間がない、引き込み・回遊型店」で、外の歩道に面した側に、メインの出入り口があります。
※この店の構造が生み出す、「客を引きつけたり遠ざけたりする店員のアクション」については前回に説明しました。参照してください。
②ヴァンクリーフアンドアーペル(ジュエリー&ウォッチ)
この店も「店員空間がない、引き込み・回遊型店」で、外の歩道に面した側に、メインの出入り口があります。
※この店の構造が生み出す、「客を引きつけたり遠ざけたりする店員のアクション」についても前回にご説明しましたのでそちらを参照してください。
③ロレックス ブティック レキシア ( ジュエリー&ウォッチ)
この店は、商品空間が店内の壁面に沿ってぐるりと陳列されていますので、大型の「店員空間が狭い引き込み型店」とも言えますが、店内には客がゆったりと周囲の商品空間を見て歩ける広い客空間がつくられていますので、ここでは、「店員空間がない、引き込み・回遊型店」に分類します。
※この構造が生み出す、「客を引きつけたり遠ざけたりする店員のアクション」については前回を参照してください。
④モワナメゾン(バッグ&シューズ, ファッショングッズ)
この店は、典型的な「店員空間がない、引き込み・回遊型店」の構造をしています。
※この構造が生み出す、「客を引きつけたり遠ざけたりする店員のアクション」については前回を参照してください。
⑤ルラボ( ビューティ)
この店は、中央通りに面した「フェンディ」の角を曲がった通路に面した店で、「店員空間のない、引き込み・回遊型店」です。
※この構造が生み出す、「客を引きつけたり遠ざけたりする店員のアクション」については前回を参照してください。
(2)「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」の店舗観察(1階)
⑥ロエベ(バッグ&シューズ, ファッショングッズ)
この店の店舗構造は、「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」となっていますが、通路に面した接触部分の商品空間はほんのわずかのスペースとなっています。
(A)この店の構造が生み出す、客を引きつける店員のアクション
①接客中の店員のアクションは、「なわばり」を解除する店員のアクションとなって、客を引きつけやすくなります。
②作業中の店員のアクションは、「なわばり」を解除する店員のアクションとなって、客を引きつけやすくなります。
③数人の客の姿は、「なわばり」を解除する「サクラパワー」が発揮されるために、通行客にとっては非常に入りやすい店となります。
①店頭にじっと立つ店員のアクションは、「なわばり」を主張する店員のアクションとなって、客を遠ざけます。
ただし、この店の場合は、店頭の商品空間のスペースが少ないために、店頭にじっと立つ状況はほとんど生じてはいません。
②店内にじっと立つ店員のアクションは、「なわばり」を主張する店員のアクションとなって、客を遠ざけます。
③早すぎる「いらっしゃいませ」は、「なわばり」を主張する店員のアクションとなって客を遠ざけます。
この店は、「店員空間のない、接触・引き込み・回遊型店」です。
この構造の店は、一般的には、接触部分の商品空間にたくさんの商品を陳列した「戸板一枚の店の商品空間」を必要としますが、販売商品の特性上、ショーケースにしっかりとガードされた少量の商品が陳列されています。
※この店の構造が生み出しやすい、「客を引きつけたり遠ざけたりする店員のアクション」については、⑥の店の説明を参照にしてください。
⑧ダミアーニ( ジュエリー&ウォッチ, ライフスタイル)
この店は、「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」です。
先ほどの店と同様に、一般的には、店頭の商品空間は、「戸板一枚の店の商品空間」が効果的ですが、商品の特性上、「なわばり」が解除された商品空間とはなっていません。
※この店の構造が生み出しやすい、「客を引きつけたり遠ざけたりする店員のアクション」については、⑥の店の説明を参照にしてください。
⑨ヴェニーニ( ライフスタイル)
この店は、「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」です。
一般的には、店頭、及び店内の商品空間にはたくさんの商品が陳列される店舗構造ですが、少量の商品を陳列した商品空間となっています。
※この店の構造が生み出しやすい、「客を引きつけたり遠ざけたりする店員のアクション」については、⑥の店の説明を参照にしてください。
⑩ショパ-ル ブティック ( ジュエリー&ウォッチ)
この店は一見、「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」のような店舗構造にも思えますが、接触部分の商品空間は少しのスペースしかないために、ここでは、「店員空間がない、引き込み・回遊型店」に分類します。
※この店の構造が生み出しやすい、「客を引きつけたり遠ざけたりする店員のアクション」については、⑥の店の説明を参照にしてください。
⑪フレッドブティック( ジュエリー&ウォッチ)
この店は、「店員空間がない、接触・引き込み・回遊型店」の構造をしていますが、接触部分の商品空間が主体となっているために、店内を回遊させる店の構造としては、不十分になっています。
※この店の構造が生み出しやすい、「客を引きつけたり遠ざけたりする店員のアクション」については、⑥の店の説明を参照にしてください。
(3)あづま通り奥の1階店舗
※スターバックスがある側の外観の様子
左側に「ツーリストサービスセンター」と「ローソン」がある、「シチズン フラッグシップ ストアトウキョウ」側の外観の様子です。
1階は、あづま通りを挟んで奥に次の4店舗があります。
⑫ザハウス( レディス, メンズ, スポーツ&アウトドア, バッグ&シューズ, ライフスタイル, ファッショングッズ)
⑬シチズン フラッグシップ ストアトウキョウ( ジュエリー&ウォッチ)
⑭スターバックス コーヒー( カフェ)
⑮ローソン( サービス)
次回の「(3)ざっくり店舗観察 ギンザシックス2階」に続く。
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