(1)ざっくり店舗観察「ギンザシックス・1階」
こんにちは。
4月20日(2017)にオープンした「ギンザシックス」1階フロアを、「ざっくり店舗観察」いたします。
※銀座中央通りに面して、銀座側(左)と新橋側(右)に、二つの玄関(主要出入り口)があります。
東京・銀座の松坂屋銀座店跡地に完成した複合商業ビル「GINZA SIX(ギンザシックス)」は、百貨店の看板を下ろした高級ショッピングモール(定期賃貸借契約方式)と言われています。
元松坂屋百貨店が苦戦を余儀なくされた一番の要因は、地下鉄等の主要駅と直結していなかっために、競合の百貨店や商業集積のように、主要駅に直結した強力な「移動空間」には立地していなかったことです。
わざわざ来店してくれる客を主要顧客としていた百貨店はいずれも衰退し、移動客を主要顧客にしていた百貨店だけが生き残って来たのです。
この立地環境は、ほぼ従来のままであることから、高級ブランドショップを主体に、屋上庭園、オフィスフロア、観光拠点、文化・交流施設「観世能楽堂」などを含んだ複合施設「ギンザシックス」が、一年後にどれだけの集客力があるかが注目されるところです。
(1)中央通りに面した6店舗
① ハウス オブ ディオール(ジュエリー&ウォッチ/バッグ&シューズ/ファッショングッズ)
※1階店内側の出入り口
④ヴァン クリーフ & アーペル(ジュエリー&ウォッチ)
※路面側
※1階店内側の出入り口
⑤ヴァレンティノ(バッグ&シューズ/ファッショングッズ)
⑥フェンディ(バッグ&シューズ/ファッショングッズ)
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(2)6店舗の店舗構造
以上の中央通りに面した6店舗は、いずれも「店員空間がない、引き込み・回遊型店」の店舗構造をしています。
各店舗の路面側の前面は、通行者から店内が見えるガラス製のドアとファサードが創られています。
(3)この店舗構造が生み出す客を引きつける店員のアクション
①接客中の店員のアクションは、「なわばり」を解除する店員のアクションとなって、客を引きつけやすくなります。
②作業中の店員のアクションは、「なわばり」を解除する店員のアクションとなって、客を引きつけやすくなります。
③数人の客の姿は、一番強力に「なわばり」を解除する「サクラパワー」を発揮して、客を引きつけます。
(3)この店舗構造が生み出す客を遠ざける店員のアクション
①店頭にじっと立つ店員のアクションは、「なわばり」を主張する店員のアクションとなって、客を遠ざけやすくなります。
①店内にじっと立つ店員のアクションは、「なわばり」を主張する店員のアクションとなって、客を遠ざけやすくなります。
③早すぎる「いらっしゃいませ」は、「なわばり」を主張する店員のアクションとなって、客を遠ざけやすくなります。
銀座の高級ブランドショップの店であっても、買うか買わないかが決まっていない客や、見るだけのひやかし客も大勢来店しています。
したがって、この6店の店員と客のアクションを観察してみると、以上の「客を引きつけたり遠ざけたりする店員のアクション」が、厳然として存在していることがわかります。
次回の「(2)ざっくり店舗観察 ギンザシックス1階・店内」に続く。
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