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2017年5月 9日 (火)

(24)「脱力した立ち振る舞いは究極の怒りを感じさせる(その1)」

こんにちは。

あなたの身近な上司や部下や同僚の「うなずき」の仕方を観察してみてください。

「はい」「うん」「ええ」等と言いながら、次のいずれかの「うなずき」が伴われます。

(1)下に向かって圧力が入る「うなずき」をする人は、自信がありそうに見え、信頼できそうなイメージがする人です。

(2)上に向かって圧力が入る「うなずき」をする人は、自分本位(自分勝手)で、なかなか妥協しないイメージがする人です。

(3)上に向かって圧力を抜く「うなずき」をする人は、協調的で優しいイメージのする人です。

(4)下に向かって圧力を抜く「うなずき」をする人は、やる気がなくて、直ぐがっかりするイメージのする人です。

(5)上下にほとんど「うなずき」をしない人は、本当は何を考えているのかが、わかり難い人です。

あなたの身近な上司や部下や同僚は、いずれの「うなずき」をするタイプの人なのでしょうか?

以上のことを観察されたあなたは、あなたの「うなずき」の仕方に似た人はだいたい好きで、似てない「うなずき」をする人はそれほど好きではないと感じられたと思います。

つまり、自信があって信頼されそうな人や協調的で優しい人は万人に好かれそうなものですが、実際には、必ずしもみんなから好かれる訳ではないのです。

あなたは、「類は友を呼ぶ」という言葉のように、同じタイプの「うなずき」をする人同士が群れていることも、同時に観察されたことでしょう…。

さて、今日は、「下に向かって圧力を抜く動き」ばかりを繰り返すにもかかわらず、とっても怖い人のお話です。


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(24)「脱力した立ち振る舞いは究極の怒りを感じさせる(その1)」

怒鳴ったり、あるいはまた静かに語ったりする以上に相手を怖がらせる方法は、全身の力を抜いて、無関心を表現することです。

ただし、この方法が有効なのはグループ内の地位が高い人に限られます。

例えば、会社の社長、チームの監督、学校や職場などの大先輩、そしてやくざ映画の親分など、もともとほかのメンバーから一目置かれている人がやってこそ意味があるのです。


13_1

なぜなら、この動きの場合、見てもわかる通り、本人が直接、相手に怒りをぶつけることはありません。

実際に手を下す(激しく怒る)のは子分たちの仕事なので、意のままに操れる子分がいない人には何の意味もないからです。

やくざ映画でいうと、親分が面倒くさそうにそっぽを向いて、ひと言「やれ…」というと、血の気の多い子分どもが一気に飛び掛かっていくというシーンがまさにそれに当たります。

もちろん、この動きはやくざ映画に限らず、様々な集団のリーダーによって行われます。

例えば、チームが惨敗したことに怒った監督は「もう知らん…」と言ってそっぽを向きます。

すると、キャプテンがチームのメンバーに活を入れ、反省したメンバーが全員揃って泣きながら監督のもとを訪れ、監督に機嫌を直してもらうように頼み込んで一件落着です。

ビジネスの世界でも、社長がそっぽを向くと、重役たちが必死になって取りつくろいます。

重役から激しく叱責された現場の部下が必死になって努力した結果、社長が気に入るような状況が生まれ、会社は無事に運営されていくのです。

このように、脱力による怒りの表現は、偉い人がやるのが本筋ですが、現実には、小さい子供から大人まで、解決できないものに対する怒りや不満の表現として盛んに使われています。


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怒られたことが不満でベッドから出てこない子供、妻に対する怒りをごろ寝で表現する夫、先生を無視してふんぞり返る生徒、上司の叱責にふてくされる社員などのように、自分では問題を解決することができないときに、その問題から遠ざかるために、脱力して無関心な態度をとる人は実際たくさん存在しています。

しかし、このような動きを、同等または優位な相手に対して行っても、決して自分の地位を高めることにはなりません。

それは相手から大変失礼で生意気な態度だと受け取られるために、周囲の人を戸惑わせ傷つけ怒らせてしまうからです。

責任感を持った一人前の社会人として生きるためには、出世して多くの部下を持つまでは、この動きを控える必要があります。

次回の、(25)「中座したり、ぷいと顔をそむけると相手を動揺させられる(その1)」に続く。


(※以上の文章とイラストは、拙著「人は動きだ!」日本経済新聞社より抜粋したものです)

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