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2017年5月 2日 (火)

(17)「緊張を保つと関心の強さを表せる」

こんにちは。

自衛隊員や消防隊員や警察官などが、リーダーの指示に従って集団で訓練を行う際には、強い圧力と速い速度を伴った身体の動きを行います。

具体的には、前には「
突進の動き」、後ろには「機敏の動き」を伴い、上には「独断の動き」、下には「攻撃の動き」を伴った、速くて力強い動きを行います。

前後に速く、上下に力強い動きは、闘争に適した動きであると共に、人格を無くしてリーダーの指示に全面的に服従する動きであることを表しています。

多くの一般人も、相手に対して強い関心や尊敬の気持ちや恐縮の気持ちを表現する際には、身体を速くそして力強く動かすことがあります。

就職の面接官や、会社の社長や、恩師や大先輩や、大変世話になった人や、大変な迷惑をかけた人の前では、速く力強い動きを伴って、「はいっ、わかりました!」、「承知いたしましたっ!」、「申し訳ありませんでしたっ!」などと言う例が数多く見られます。

さらに、身体を速く強く動かすだけでなく、直立不動の姿勢のように、身体に力を入れてただじっとするだけでも、私たちは相手に明確な情報を発信することができるのです。

さて今日は、「身体の緊張を保つと、関心の強さを表すことができる」と言うお話です。


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(17)緊張を保つと関心の強さを表せる。

身体に力を入れる動きと、身体から力を抜く動きを使い分けることによって、相手に対する関心の高さを表すことができます。

例えば、身体に力を入れて相手をじっと見つめると強い関心を示すことになり、反対に身体の力を抜いて視線をはずすと関心を失ったことを示すことになります。

また、自衛隊員や警察官の「気をつけ」は上官の命令に注意を集中した状態で、「休め」は身体を弛緩させて集中を解いた状態なのです。

従って、相手に対する強い関心を示したいときには、身体を緊張させて相手の話を聞くことが大きなポイントになります。

現実には、緊張しているよりもリラックスしている方がよく話が理解できると思うかもしれませんが、相手から見ると、緊張をしている方が、力が抜けているよりも、はるかに強い関心を持たれているように感じられるものです。

日本では長い間、このような考え方が教育され奨励されてきたために、相手が年配の人の場合や公式の席では、きちんとした姿勢や緊張状態を保つことが功を奏します。

例えば、就職の面接試験では、やはり緊張を保った姿勢をとり続けることが基本になります。

※目上の人の話に対する関心の示し方①
 
09__3
 
09_2

 
 
そういう動きをすること自体が、相手の会社に対する関心や興味を持ち、真摯な態度で就職を望み、面接官に対して敬意を払っていることを表現するからです。


特に失礼な言動や取り返しのつかない失言をしたわけでもないのに、面接官から、やる気や自主性がない、その会社の仕事に興味や関心が薄いなどと判断される人は、手や身体などをフラフラと動かしたり、不適切に身体の力を抜いたりしてしまって、肝心のときにきちんと緊張を保った動き方をしていません。

このような人は面接官と対面しても注意を集中していないように感じられるために、相手の自尊心を傷つけてしまうので、よい心証を得ることができないのです。

ただし、面接の初めから終わりまで、ずっと緊張した動きばかりを続けていると、あまりにも単調で「面白みのない人間」「柔軟性のない人間」などと評価されてしまうことがあります。

そこで、緊張を保った動きの間に、ときどき力を抜いた動きを取り入れるということが必要になります。

例えば、面接官が冗談を言ったり、話が盛り上がって場が和んだときに、身体の力を抜いて、笑ったり、前後左右に軽く倒れたりすることは、その人の人間らしい一面の表れとして、面接官に大きな手がかりを与えることになります。

※目上の人の話に対する関心の示し方②


09_3


09_4

さらに、すでに説明した「堂々とした動き方」をところどころに織り交ぜると、将来の大物ぶりを発揮できるかもしれません。

つまりは、状況に応じて様々な動きを使い分けられる人が有能だと評価されるのです。

人にはそれぞれ動きの個性があり、おいそれとはその個性を変えることはできません。

そこで職業を選択するときにも、本来は自分の得意な動きを生かせる仕事に就くことが一番良いのですが、何の努力もしないで、自分の動きをそのまま生かせるような都合のいい職業など、現実にあるわけがありません。

どんな人でも、それなりに必要な動きを習得し、状況に応じて使い分けていくことが不可欠なのです。

公式な場だけでなく、プライベートな人間関係においても、身体に力を入れることが相手への強い関心を表すことに変わりはありません。

好きな人と初めてデートしたときには、誰でも緊張して硬くなってしまうものですが、ぎこちない様子は、それだけ相手に対する関心が強いことを表しているのです。

しかし、時とともに緊張はほぐれ、結婚後はお互いに虚脱しきった動きばかりになってしまうことも珍しくありません。

たまには緊張感のある動きを取り入れて、二人の間の人間関係をリフレッシュしてはいかがでしょう。

次回の、(18)「距離をつめると親しみを感じさせる(その1)」に続く。


(※以上の文章とイラストは、拙著「人は動きだ!」日本経済新聞社より抜粋したものです)

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