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2017年5月24日 (水)

(39)「緊張したまま不動を保つと、礼儀正しく感じられる(その2)」

こんにちは。

人が初対面の人に会った時、「直立不動」を保つと、なぜ礼儀正しい人だというイメージが伝わるのでしょうか?

人が前後や上下や回転の動きを、ほんの少しだけでも行うことによって、その人がどんな人であるかという情報が発信されます。

実際に、どのような動きがその人をどのように伝えるかということについては明確にされていないにもかかわらず、ほとんどの人が相手のわずかな身体の動き(身振り手振り=しぐさ)から、何らかの情報をキャッチします。

したがって、「直立不動」を保つことは、自己を全く表現しないで、相手を全面的に尊重するというメッセージを発信することになるために、礼儀正しい人というイメージが伝わるのです。

しかし、時間の経過とともに、話も弾み、お互いのことが少しずつ分かり合ってくると共に、身振り手振り(しぐさ)を交えて話し合うことが大切です。

そうでなければ、大変堅苦しい人だとか、本当は何を考えているのかさっぱりわからないというメッセージが伝わってしまうからです。

さて今日は、「身体をじっとしたまま、緊張を保ち続ける」と、礼儀正しい人だというイメージが伝わるというお話の後半です。


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(39)緊張したまま不動を保つと、礼儀正しく感じられる(その2)

テレビのニュースなどの映像を見ても、各国の要人を守るSPや警察官は緊張した直立不動を保ち、要人自身はゆったりとした動きをしていることがよくわかるでしょう。

 

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また、このように格式ばった動きをすると、個人の動きの特徴はほとんど表に出なくなります。

固有の動きは個人情報の最たるものですが、それを消して個性のない存在となることが、へりくだる行為につながるのです。

ところで、直立不動をへりくだったと感じる感性は、イスを中心とした欧米文化(偉い人はイスに座り、下っ端は立っている) から生まれたと考えられます。


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例えば、欧米式のホテルのドアボーイやベルボーイ、また、高級レストランのウエーターなどは、常に直立不動で客を待っていますが、それは、直立不動が客を満足させる動きだと考えられているからです。

このような考え方は、日本でも軍隊や学校などにおいて教育されたために、かつて、百貨店を中心とした販売の現場で正しい接客方法として奨励されてきました。

しかし、物販店の場合は、買うか買わないかがはっきりしていない客にとっては、店員が売りつけようと待ち構えているように感じられたために、かえって店や商品から客を遠ざけるという弊害を生み出してきました。

一方、頭を下げて腰を低くすることがへりくだることだと感じる感性は、畳を中心とした日本文化(偉い人は分厚い座布団に座り、下っ端は畳に頭をこすりつけて平身低頭する) から生まれたものです。

同じ宿泊業や飲食業でも、日本の伝統的な旅館や料亭では、女将や中居さんは畳に座って挨拶をし、立っているときでも腰をかがめて挨拶や案内などの接客を行います。

ここでは、身体を低くすることが客を満足させると考えられてきたのです。

現代の日本は住宅もイス中心の生活になり、生活習慣も大きく変わりました。

そこでサービス業などでは、そうした状況に合わせて二つの方法を上手に使い分けることが大切なのです。

次回の、(40)「後ろに下がるだけで控えめになる」に続く。

 

(※以上の文章とイラストは、拙著「人は動きだ!」日本経済新聞社より抜粋したものです)

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