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2017年5月12日 (金)

(27)「態度の急変は相手の不安をかきたてる(その1)」

こんにちは。

もしもあなたの上司が、
上に向かって圧力を抜く「うなずき」をするタイプだとしての話です。

(前回は上に向かって圧力を入れる「
うなずき」をする上司、前々回は下に向かって圧力を入れる「うなずき」をする上司でした)

その上司は、たいてい、「はい、わかりました」とか「ええ、そうです」とか「よくわかりましたよ」等のことばをしゃべりながら、上に向かって圧力を抜く「うなずき」を繰り返すはずです。

常に穏やかで、話をする相手が部下や同僚であっても、分け隔てなく相手を尊重した会話をするのが特徴です。

もしもあなたが、ちょっとした不注意でミスをしてしまった場合でも、決して厳しく注意したりはしない優しい上司です。

この上司の長所は、常に相手を優先して、協調的に対応するところです。

一方、短所は、相手からお願いされると、それが大変な困難を伴う内容であっても、なかなか断ることができないところです。

したがって、この優しい上司は、他人が嫌がりそうな仕事ばかりをついつい引き受けて、部下に依頼してしまうことになります。

さて、こんな上司を持った部下はどのように対応するのでしょうか?

もしも部下が、行動的で決断力がある場合には、能力をいかんなく発揮して、この上司が抱える難題を次々と解決して、上司を大いに助けることになりますが、働きすぎる部下の健康が心配になります。

しかし、そうでない部下の場合には、協調的で優しい上司のおかげで、毎日が忙しくなることに不満を抱き、次第に上司と対立してしまうことになります。

あなたがいずれの部下であるかは別として、
上に向かって圧力を抜く「うなずき」をする上司は、他人に対して協調したり賛同したりを繰り返し、決してこのような行為を変更することはできないということを理解する必要があります…。

さて今日は、「態度を急変させることによって、相手に強い動揺を与える」お話です。


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(27)態度の急変は相手の不安をかきたてる(その1)

激しい怒りをより強く相手に印象づけるためには、優しい動きと激しい動きを交互に繰り返すことが非常に効果的です。

本来、動きの特徴というものは、そうそう簡単に変わるものではありません。

やさしい人はだいたいいつもやさしく、激しい人はだいたいいつも激しいという一定の基準があって、私たちはそれに基づいて相手がどういう人かを判断しているのです。


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そのため、一人の人が、極めてやさしい動きと非常に激しい動きのようなかけ離れた動きをするのを見ると、私たちは大変驚き、混乱し、不安に陥ってしまいます。

このことは、一部の職業の人たちには大変よく知られていて、相手を動かすテクニックとして長く継承されています。

例えば、ドラマの刑事は犯人の取り調べのときに、ただ激しいだけではなかなか自白を得られないことを経験上よく知っています。

そこで、あるときは非常に厳しく取り調べたかと思うと、ある時は急に穏やかになり、しんみりと郷里の母親や、帰りを待つ子供の話を持ち出したり、タバコや天丼をそっと差し入れたりするのです。

実際には、一人の刑事がこのまったく性格の遣う二つの役を演じ分けるのは大変難しいので、厳しい刑事役と優しい刑事役がペアになって取り調べを行うことも多いようです。

また、悪徳販売の業者は、初めは優しくことば巧みに勧誘し、客が断ろうとすると態度を豹変して脅かすというのが一つのテクニックになっています。

一般的な人間関係でも、多くの人間を動かしている人は、動きの緩急を使い分けていることが多いようです。

大勢の部下を掌握する上司や、一丸となって戦うチームを生み出す監督などは、日常的にこうした方法を使っています。

意識的に態度の急変ができる人は、実は他人の操縦に長けた人なのです。

彼らは相手の状況を見ながら、やさしさと激しさという二つの動きをコントロールすることによって、相手を自分が望む方向へと導いていくのです。

次回の、(28)「態度の急変は相手の不安をかきたてる(その2)」に続く。


(※以上の文章とイラストは、拙著「人は動きだ!」日本経済新聞社より抜粋したものです)

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