(33)「きちんとお礼を言わなければ心からの感謝は通じない(その1)」
こんにちは。
「お辞儀アクション」は、①挨拶 ②お詫び ③お礼 ④お願いを相手に伝える時に、それぞれの「ことば」に伴うことによって、自分の気持ちをよりわかりやすく伝えることができます。
そして、大概は、この四つの「お辞儀アクション」は同じ時に行われます。
空港や駅や交差点などにおいて、四つの「お辞儀アクション」を交わすシーンはいくらでも観察することができます。
その現場を細かく観察すると、お世話になった相手に出会った場合や別れの状況で、「お辞儀アクション」が何度も繰り返されていることがわかります。
①お世話になった人に出会った「挨拶」のことばに伴われる「お辞儀アクション」
「あー、こんにちは」「先日はお邪魔いたしました」
②お世話になった「お礼」のことばに伴われる「お辞儀アクション」
「先日は、大変本当にお世話になり、ありがとうございました」
③ご迷惑をおかけした「お詫び」のことばに伴われる「お辞儀アクション」
「お忙しいところ、本当に申し訳ありませんでした」
④今後もお世話になることの「お願い」のことばに伴われる「お辞儀アクション」
「どうか、今後ともよろしくお願いいたします」
このように日本人がよく「お辞儀アクション」をするのは、大抵の日本人は、相手から「お辞儀アクション」をされることを大変好むからです。
なぜならば、お辞儀をされると一瞬にして、相手が劣位で自分が優位な立場になっていることがわかるからです。
そして、相手が自分を優位な立場にしてくれた見返りとして、相手の話をよく受け入れるのです。
つまり、日本人にとって、「お辞儀アクション」は、様々な人間関係をうまくやっていくための、創意工夫の「アクション」なのです。
どうかあなたも、どんな些細な挨拶やお礼やお詫びやお願いの際にも、この「お辞儀アクション」を行うことによって、よりスムーズな人間関係が得られるということを、ぜひ体験してください。
そして、「お辞儀アクション」が、これからの人生をうまく生き抜いていくための、あなたの「裏技アクション」になることを祈念しています。
さて今日は、「きちんとしたお礼」を伝えるためには、「お辞儀アクション」が不可欠なのだという、三回連続のお話です。
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(33)きちんとお礼を言わなければ心からの感謝は通じない(その1)
お礼は、他人が何か利益のあることをしてくれたときに、感謝の意を表現する行為ですが、いざ、自分がお礼を言われる立場になってみると、十分に満足のいくお礼を言ってくれる人はなかなかいないということに気づきます。
面白いことに、人にしょっちゅう親切にしてあげる人は、他人から親切にされた場合はきちんとお礼を言いますが、反対に不親切な人は、他人から親切にされてもちゃんとお礼を言いません。
それは、親切な人は他人と関わりあう動きが得意なので、親切な行為とお礼の両方がうまいのに対して、不親切な人はどちらもあまりうまくないからです。
従って、他人から親切にされたときに、きちんとしたお礼をすることには大きな意味があります。
相手から深く感謝されることは、誰もが心の中で望んでいるものなので、十分なお礼をすることができれば、相手に好感を持たれ評価が上がります。
お礼に関しては、基本的にやりすぎるということはありません。
※知り合いに対するお礼の仕方
+一般の人間関係のお礼は、堂々と明るくしっかりと行うことが大切です。
まず、姿勢よく立ち、相手を好意的なまなざしで見つめます。
これは、これから何かを話しかけるということを知らせて、自分に注意を向けてもらうためです。
これをしないと、せっかくお礼を言ったのに、相手が気づかずに素通りしてしまうという、非常に気まずい事態を引き起こす可能性があります。
相手が自分に注意を向けてくれたら、笑顔になって、ゆっくりあごを上に向け、「いやあ」などと感極まった声を出します。
この時点で、相手はすでに受け入れ態勢をとっているはずですから、頭を下げつつ相手の顔を見て一気にお礼を言い、深く頭を下げます。
相手はきっと深く頭を下げられたことに驚き、そして感動するでしょう。
次回の、(34)「きちんとお礼を言わなければ心からの感謝は通じない(その2)」に続く。
(※以上の文章とイラストは、拙著「人は動きだ!」日本経済新聞社より抜粋したものです)
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