(8)「両手を広げて話すと堂々として見える(その2)」
こんにちは。
両手や片手を広げて話す人は、「全体注意の動き」を「動きの癖」として持っている人です。
反対に、両手や片手を外側から内側に向かって閉じるようにしながら話す人は、「一点注意の動き」を持っている人なのです。}
前者は、遠くや全体を指し示す動きが得意(癖・くせ)なので、将来の夢や大まかな目標を話すのが得意です。
後者は、近くや一部を指し示す動きが得意(癖・くせ)なので、今日明日の目標や具体的な内容の話が得意です。
しかし、このような「動きの癖」は、必ずしもどちらか一つだけを持っているというわけではありません。
まったく持っていないこともあれば、半分ずつ持ち合わせていたり、片方を多く片方を少なく持ち合わせていたりすることもあるのです。
もしもあなたが、どちらの動きも持ち合わせていないか、どちらかの動きしか持ち合わせていないと感じたら、ぜひ意識して、自分が持っていないと感じる動きを伴いながら他人に話をしてみてください。
「動きの情報」は、あなたをよく知っている人よりも、知らない人に対しての方がより有効に伝わりますが、取りあえずは身近な上司や部下や同僚に対して、今までとは違った動きを伴いながら話をしてみてください。
すると、相手の反応に変化が生れ、そのことによって、あなたの身振り手振り(しぐさ)が、相手を動かしていることを体験できるはずです。
このように、身振り手振り(しぐさ)は、コミュニケーションにおいて、想像以上に大きな役割ををもっているのです。
さて今日は、前回に引き続いて、「両手を広げて話す」人の説明です。
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(8)両手を広げて話すと堂々として見える(その2)
すでに説明したように、人間の動きは、そのままその人の行動を語ります。
例えば、細かいことにこだわる人は、一日を通して身体を内側に丸めて一つのところを見つめたり、細かいところを指さしたりする動きたくさん行っています。
そういう動きを行うからこそ、細かいことにこだわる人なのです。
それに対して、おおらかでアバウトな人は、一点を見つめてじっと考えにふけったり、細かい作業に熱中したりする動きはほとんど行いません。
そういう人は大ざっばに手を広げたり、ものごとをアバウトに指し示したりするような動きをたくさん行うのです。
もしも、あなたが「細かいヤツ」 「小さいことにばかりこだわる人」 「重箱の隅を突つくようなタイプ」などと思われているとしたら、あなたは他人とのコミュニケーションの中で、両手を大きく広げる動きをほとんど行っていないはずです。
猫背で、しよっちゅう腕組みをして、気になるものがあったら指で突ついてみたくなり、間違ったことについてはひとこと言ってやらなければ気がすまないような人は、おそらく一生の間、イラストにあるような座り方はせず、また、そのようなアバウトな手の広げ方は行わないはずです。
人の動きにはそれぞれタイプがあり、私たちは誰でも自分に与えられた得意な動きを使って人生を渡っていかなければなりません。
もちろん、絶対にこうでなければならないという基準があるわけではないので、それぞれ自分にとって無理のない動き方をして生きていけばいいのですが、同時に、自分が行っている動き方だけが唯一の方法ではないということを十分に理解しておく必要があります。
両手を大きく広げる動きは、日頃そういう動きをしない人にとっては抵抗が大きいかもしれませんが、相手の心を開き、また相手を掌握するために大変有効な動きなので、対人関係の中にあえて取り入れてみると、これまでよりも人生の幅が広がるかもしれません。
次回の、(9)「姿勢をよくするだけで華やかに見える(その1)」に続く。
(※以上の文章とイラストは、拙著「人は動きだ!」日本経済新聞社より抜粋したものです)
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