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2017年4月20日 (木)

(5)十秒長くやるだけで粘り強く見える(その1)

こんにちは。

2003年4月から2010年3月まで、テレビ東京系列で毎週日曜日に放送された「田舎に泊まろう!」は、大変な人気番組でした。

芸能人が見知らぬ田舎に出かけて行って、民家にアポなしでお泊りをお願いし、実際に泊めてもらうという番組です。

たとえTVで馴染みの有名人であっても、芸能人を一人いきなり泊めても良いと思える民家に遭遇することはまれなことで、いかにして民家の人に無理難題を受け入れてもらうかの交渉場面が番組の一番の見どころでした。

本当は断りたいと思っている相手に、「それじゃあ、仕方がないか」と思わせる一番の決め手は、芸能人がいかに粘り強くお願いするかどうかにかかっていました。

さて今日は、その「粘り強く見える」お願いの、具体的なアクションの仕方についてのお話です。

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(5)十秒長くやるだけで粘り強く見える(その1)

コミュニケーション、すなわち他人と意志を通じ合うことは、簡単なようでいて、実際には非常に多くのコスト(労力)がかかることですが、何と言っても一番むずかしいのは、他人に無理難題をお願いするということでしょう。

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もちろん、人間は状況によっては積極的に他人を助けますが、ごく普通の生活をしている現代人は、いちいち他人のお願いを聞いていたのでは身がもたないので、何とかうまく断りたいというのが本音です。

つまり、他人に何かをお願いしてそれを聞いてもらうということは非常にむずかしく、また手間隙がかかる行為なのです。

私たちは他人に何かを頼まなければならないときに、無意識にそのような大変さを感じるので、できればそういう行動は避けるか、またはできるだけ簡単に終わらせたいと感じることがあります。

実際、相手から断られることを恐れるあまり、なかなか相手にきちんと自分の意図を伝えることができないまま終わってしまう人はたくさん存在しています。

また、本気で願っていることを相手から拒否されると自尊心が傷つくので、私たちは自分を守るためについつい姑息な手段をとることもあります。

例えば、相手に対して、自分はそのことを本気で望んでいるのではないのだというふりをしたり、ひどいときには、自分はたいして望んでいないのだが相手が、望むなら仕方なく希望に沿ってもいいという態度をしたりすることすらあるのです。

まるで好きな相手に断られるのが怖くて、本当はそれほど相手が好きではないのだが、相手がつきあいたいならつきあってやってもいいなどと、自分勝手な妄想をする中学生のようなものですね。

さらに、私たちは一生懸命お願いして断られることがとても恥ずかしいので、お願いする前からそんなことは不可能だと自らあきらめてしまうことさえあるのです。
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このように、お願いする相手に対して逆に高飛車な態度をとったり自らあきらめてしまったりすることが、お願いを聞いてもらうための非常に大きな障害になっていることは言うまでもありません。

もちろん素直にお願いしたところで、聞いてもらえることともらえないことがありますが、本気になって相手に頼まなければ、かなえられる可能性はどんどん低くなってしまいます。

このように考えると、人にものをお願いするときには、何よりも相手に「お願いしている」ということをはっきりと伝えることが大切なのがよくわかります。

あいまいな態度を取ったり、中途半端にあきらめたりしないで、わかりやすいお願いの形をとって、相手にやる気を見せることが絶対に必要なのです。

次回の、(6)「十秒長くやるだけで粘り強く見える(その2)」に続く。

(※以上の文章とイラストは、拙著「人は動きだ!」日本経済新聞社より抜粋したものです)

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