(15)「話し始めた人の方を向くと熱心さが伝わる(その1)」
こんにちは。
もしあなたが、「熱心に話を聞く人だ」という評価を他人からよく受けるとしたら、あなたは、常に話をする人に身体を向けて、上体を前傾させて、よく「あいづち」を打つ人に違いありません。
手や身体を使って、前に向かってゆっくり進む動きが得意な「接近の動き」と、腕や頭や上半身を使って、下から上に向かって力を抜く動きが得意な「協調の動き」か、上から下に向かって力を入れる動きが得意な「攻撃の動き」を持っている人だと推定できます。
またあなたが、「あの人は話しやすい」とか「いつも熱心に耳を傾けてくれる」と感じる上司や部下や同僚がいたとしたら、その人もまた、同じ動きをする人です。
私たちは誰でも、自分が話をしている時に、身を乗り出して、優しくうなずいてくれたり、力強くうなづいてくれる人がいると、思う存分話をすることができます。
しかし、残念ながら、そういう人は少ないのが普通です。
したがって、自分の話を、「熱心に聞いてくれた」と言うだけで、その人は特別な存在になってしまいます。
決して、横を向いたままで、腕組みをして、目を閉じて、じっと聞き入るのではなく、話し手に身体を向けて、うなずきながら聞くことがポイントなのです。
さて今日は、話し始めた人の方向に身体を向ける具体的な方法について、ご説明いたします。
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(15)話し始めた人の方を向くと熱心さが伝わる(その1)
誰かに向かって話を始めたにもかかわらず、その人が全然こちらを向いてくれないのは、大変苦しいことです。
二人で話をするとき、聞き手は話し手を見ることによって話を聞いているということを表現するのが普通です。
ところが、熱心に話しかけているのに、相手が下を向いたままだったり、よそ見をしたりしていると、話し手は内心、深く傷つけられてしまいます。
また、社長が会議室で大勢の社員に話をしているようなときでも、社員が社長の方を見てくれないと、非常に話しにくいものです。
あなたが数十人の人の前で話すことになったとして、その人たちがまるであなたの方を見てくれなかったとしたら、あなたは話し始めてすぐに、話す勇気を失ってしまうに違いありません。
※椅子に座っている時に話し手の方を向く動き方
大勢の前で話すことに慣れていない人は「いっそ誰もこちらを見なければ話しやすいのに」と思いがちですが、実際にその場に立ってみれば、話し手を見てくれないことが、どれほど孤独でつらいかはすぐにわかるはずです。
たとえどんなに講演に慣れているプロでも、関心を示さない聞き手の前で長時間話し続けることは非常に苦しく、また難しいのです。
※椅子に座っている時に話し手の方を向く動き方
しかし、もしもそんな無関心な聞き手の中に、一人でも熱心にこちらを見てくれる人がいたとしたら、その人を頻りに、その人のために話を続けることができます。
さらにその人が、ときどきでもいいからうなずいてくれたら、話し手はどれだけ救われるかしれません。
従って、誰かが話しだすたびに、その人の方を見てあげるということは、人に好かれるためには非常に有効な方法なのです。
次回の、(16)「話し始めた人の方を向くと熱心さが伝わる(その2)」に続く。
(※以上の文章とイラストは、拙著「人は動きだ!」日本経済新聞社より抜粋したものです)
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