9.「機敏な人」が「達人店員」である可能性が高い要因とは?
こんにちは。
陳列ケースを挟んでお客様と対面しながら販売する方法は、
「対面販売」、
お客様の横に並んで説明しながら販売をする方法は、
「側面販売」と呼ばれています。
「対面販売」は、百貨店の食品フロアや貴金属コーナーや化粧品コーナーなどに
主に見られます。
また、「側面販売」は、百貨店に限らず、ファッションや雑貨などの
様々な店で見られます。
そして、二つの販売形態ごとに、良く売れる店員=「達人店員」が存在しています。
「側面販売」の場合は、
いわゆる「機敏な人」と思われる人が、
「達人店員」である可能性が高くなります。
さて今日は、
「側面販売」での「達人店員」には、
なぜ「機敏な人」と思われる店員が、
高い売り上げを上げることができるのかについて、
ご説明いたします。
上のイラストは、ファッションのリアルショップにおいて、
お客様の要望に対応して、わかりやすい案内や説明をしながら、
次々と商品を紹介している店員の動きを描いています。
この店員は、案内や説明を行う場合には、
(1)手や指を使って、自分が向いている方向(内側)を、
はっきりと指し示す動き(一点注意の動き)を伴いながら話をするために、
お客様は非常にわかりやすく感じます。
しかし、この店員の一番の特徴は、
(2)手や身体を使って、後ろに向かって素早く引く動き(機敏の動き)をたくさん使って、
次々とたくさんの商品を紹介することです。
したがって、
「こちらがご希望の商品ですが、少々お待ちくださいませ」
と言うや否や、素早く、くるりと踵(きびす)を返して立ち去り、
あっという間に引き返してきては、
「こちらもご希望の商品に近いものです」
などと言って、次々と商品を運んで来ては、
手際よく案内や説明を繰り返します。
「側面販売」の店では、お客様と店員は
店内の共通の空間を利用するために、
お客様は、店員との距離感に敏感になっています。
しかし、この店員は、
お客様のそばにぴったり張り付いたりせず、
つかず離れず程よい距離を保ちながら接客を続けるために、
ほとんどのお客様から「感じの良い店員」だと思われます。
その結果、感じの良い「機敏な店員」が、
高い売り上げを上げるのです。
もしもあなたが販売関係者の場合は、
身近で、「機敏な動き」をする「達人店員」に気がつくはずです。
そうでない場合には、
あなたが立ち寄る店で、「機敏な店員」が、「達人店員」であることを
実感してみてください。
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