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2016年10月21日 (金)

30.四人掛け以外に一人掛けの席のある店に、一人のお客さんは引きつけられる。

こんにちは。

店は本来、お客様のニーズに応えた

サービスの提供者であるはずなのですが、

実際には、店本位の考え方を

お客様に押し付けているものです。

かつての飲食店は、

四人掛けの席が主流でした。

二人客が増え、一人客も多くなってきた当時も、

一人掛けの席のニーズは無視され、

四人掛けの席に、変化はほとんど見られませんでした

だから、一人客は、

見知らぬ客との相席で我慢するか、

相席を頼まれはしないかと、

びくびくしながら四人席を一人で占領して

飲食をするしか方法がなかったのです。

やがて、

少人数家族や独身者などが増加したり、

ケータイやパソコンなどのコミュニケーション機器が

普及したりすることによって、

飲食店を利用する一人客は、著しく増加しました。

そうなることによって、ようやく、

店は、お客様のニーズを受け入れた店に

変化していったのです。

「一人学食」「一人鍋」「一人カラオケ」などのことばが登場し、

いわゆる「ぼっち席」がブームとなってきたために、

長い間、「一人ニーズ」を無視してきた店側も、

たとえコストがかかろうとも、

売り上げや効率のためには、

「一人席」を準備することが得策なのだと

判断することとなったのです。

こうして、物販店に一歩も二歩も後れを取っていた飲食店も、

いよいよ、お客様が長年にわたって求めてきた

「なわばり感覚」に対するサービス(ぼっち席)を、

提供せざるを得ない時代を迎えているのです…。


さて今日は、

「一人のお客さんは四人掛けの席ばかりの店を避ける」

というお話です。


(※以下の文章とイラストは、「こうすればお客さんは何度でもやって来る」・学陽書房・1999年より抜粋したものです)


Photo_3


「一人のお客さんでも四人席に案内する」

という考え方はまちがっています。

確かに一人で広々としたスペースを独占できれば嬉しいのですが、

お客さんは実際にはなかなかそううまくはいかないことを

よく知っているからです。

一般に、テーブルの基本的な単位は、

最低でも二人、最も効率的なのは四人なので、

一人のお客さんはどうしても敬遠されがちです。

お客さん自身もそのことをよく知っているので、

店の入り口でお店の人の顔を見ながら、

「一人だけどいいですかー」

という合図を出します。

その時、四人席に案内されて素直に喜ぶお客さんは

ほとんどいません。

なぜなら、

よほどすいた店でもない限り、

最後まで一人で食事を終えることはほとんど不可能だからです。

四人席に一人で座っているお客さんは、

「いつ、相席の人がやって来るのだろうか」

「四人連れがやって来て、席を移ってくれと言われないだろうか」

「お店の人が『あそこに座らせなければよかった』と思っているのではないだろうか」

などと感じて、常に不安です。


Photo_2


一人のお客さんにとって一番気楽なのは、

カウンターや大テーブルのような、

初めから一人の客を対象にしてつくられた席に座ることです。

そのような席は、

たとえ狭くてもきちんと一人分の席が確保されているので、

相席を頼まれたりすることなく

落ち着いて食事をすることができるからです。

私たちは他人との人間関係が非常に難しいということを

日頃からよく知っています。

ましてや、見知らぬお客さんとの人間関係を

うまく保ちながら食事をすることは、

非常にむずかしいということも十分に承知しています。

だからこそお客さんは、

他のお客さんとの気まずい関係に陥らないようにするためにも、

四人がけの席しかない店を避けて

一人で落ち着いて食事ができる店を探しているのです。

セルフタイプの喫茶店(カフェ店)が

多くのお客さんに利用される理由は決して安いからだけではありません。

こうした店は大部分が

二人用の席かカウンター席などで出来上がっているので、

一人で行っても他人を気にすることなく、

自分だけの場所を獲得して落ち着いてコーヒーが飲めるからです。

一人でも安心して居られる店だからこそ、

多くのお客さんに支持されているのです。

対策30

一人のお客さんのための席をつくる。


(※以上の文章とイラストは、「こうすればお客さんは何度でもやって来る」・学陽書房・1999年より抜粋したものです)


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