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2016年9月24日 (土)

17.注文をしなくてもよい回転寿司の店に、お客さんは引きつけられる。

こんにちは。

かつて、日本の商店街が我が世の春を謳歌していた頃、

商店街は「横の百貨店」と呼ばれた時代がありました。

全ての商品が目新しかった時代には、

商店街は百貨店と比べても遜色ないものだったのです。

しかし、やがて日本の商店街はその役割を終え

静かに衰退していきました。

そして、少し遅れて百貨店にも陰りが見え

やがて、衰退を余儀なくされていきました。

日本の商店街、そして百貨店を衰退させていった要因は、

いったい何だったのでしょうか?

それは、いずれの店にも、

見知らぬ人が行き交う立地に生まれた

「店」としての性質が欠けていたということです。

つまり、商店街も百貨店も、

見知らぬ人が行き交う立地に

あるいはそれに近い立地に登場してきた

新しい店に凌駕され、衰退を余儀なくされたのです。

シャッター商店街と百貨ではなくなった非百貨店が、

生き延びてゆく道を模索するとしたら、

「駅ナカ・駅ソト」立地に登場している「店」を、

研究することが不可欠です。

見知らぬ人が行き交う立地にこそ

繁盛店は生まれるからです。


さて、今日は、

「お客さんは回転寿司なのに注文しなければならない店を避ける」

というお話です。

(※以下の文章とイラストは、「こうすればお客さんは何度でもやって来る」・学陽書房・1999年より抜粋したものです)

Photo

「回転寿司の魅力は安さである」

という考え方はまちがっています。

お客さんが従来の寿司屋で気になることは、

値段よりもむしろ、

お店の人とのやりとりなのです。

「カウンターに座ったときに、何と言うべきなのか」

「一番初めには何を頼めばよいのか」

「どういうタイミングで、どのように注文すればいいのか」

お客さんが店でビクビクしてしまうのは、

お店の人との会話ややりとりの失敗を恐れているからです。

もちろん中には寿司屋のカウンターで

「いかにも通らしい」行動をとれる人たちもいますが、

一般的なお客さんは、

ついつい、

「寿司は食べたいが、カウンターには座りたくない」

と感じてしまうのです。

そこに、さっそうと登場したのが「回転寿司」です。

回転寿司はこのようなお客さんの悩みを一気に解決してくれました。

皿に盛られた寿司がベルトコンベアに乗って回ってくる。

お客さんは好きな寿司を好きなだけ選んで食べればいい。

お茶もショウガもセルフで好きなだけ手に入り、

お勘定はお店の人が皿の数を敢えて値段を教えてくれる。

極端に言えば、

お客さんは回転寿司の店では

一言もロをきかなくても食べることができるのです。

こんな楽な店をお客さんが放っておくはずはありません。

これまでは寿司屋に来ることの少なかった

子供や女性や若者を中心に、

回転寿司はあっという間に大人気を博しました。

このように「回転」が命の回転寿司なのにもかかわらず、

回転しないことがあります。

Photo_2


立地があまりよくない場所にある回転寿司店の多くは、

お客さんが少ない時間帯には

回転を止めてしまうのです。

そしてお店の人が、

「握りますから、何でもお好きなものを注文してください」

と言うのです。

これではお客さんはガツカリしてしまいます。

注文しなくてもいいと思って回転寿司に入ったのに、

いちいちお店の人に注文しなければならないのなら

「普通の寿司屋」と同じことになってしまいます。

注文しなくていいからこそ、

安いネタばかり選んだり、

卵焼きだけとか穴子だけといった

偏ったメニューを選べたのに、

お店の人にいちいち注文するとなると、

なかなかそこまで自由にはできなくなってしまうのです。

「同じ商品を同じ価格で売るのだから、回転しようと回転しまいと同じことだ」

と思ったら大きなまちがいです。

回転寿司の本質的な魅力は、

意外にもお客さんが

お店の人に注文をしたり会話したりしなくてすむ

というところにあるのです。

対策17

回転寿司はお客さんに注文させてはいけない。


(※以上の文章とイラストは、「こうすればお客さんは何度でもやって来る」・学陽書房・1999年より抜粋したものです)

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