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2016年8月 3日 (水)

(1)「お客様に見えて店員に見えないもの」

こんにちは。

月刊・商業界9月号(2016年8月1日発売)に掲載された

「人の動き」を理解すれば売れる店は一晩でつくれる

の記事を、何回かに分けてご紹介します。



(1)お客様に見えて店員に見えないもの


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近年、JR、私鉄、地下鉄、バス、空港などのターミナルを中心にたくさんのリアルショップが登場し大勢のお客様を引きつけています。

このようないわゆる駅ナカ・駅ソトショップの繁盛の理由は通行客数が多いことや移動中にモノが買える便利さによるものだと考えられがちですが、実は、そこに集まる店が「店」本来の性質を取り戻したことによって、今、非常に強い魅力を発揮しているのです。

店の起源は、境界(二つの共同体が交わる交通の要衝)において品物の交換によって見知らぬ人同士がコミュニケーションしたことだといわれています。

その特別な空間では、人は日頃の人間関係のしがらみから解き放たれて自由になり、スリルや興奮を感じることができました。

すなわち見知らぬ人々が集まる「店」には人を元気にする「風」が吹いているのです。

日本の店も初めは「市」などの境界に生まれましたが、戦後、それぞれの地元で生活必需品を販売する「商店街」が全国に広がるにつれて、住居と一体になった店の構造となじみ客を対象にした接客方法(常連接客)が主流になり、見知らぬ人とのコミュニケーションという店本来の魅力はどんどん失われていきました。

その後、スーパーやコンビニエンスストアなどのセルフ販売の店や商圏の広い大型のショッピングセンターなどが普及しましたが、いずれも店本来の魅力を回復するには至りませんでした。

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※新宿・南口・駅ナカショップ「ニュウマン」


しかし、車社会に陰りが見え、「駅」が交通の要衝として復活するにつれて、駅ナカ・駅ソト立地は見直され、今、元気のいい店がどんどん登場しています。

なぜなら、現代の境界であり、見知らぬ人々が行き交う「駅」の店には、店本来の「風」が吹いているからです。

しかし、このような好立地にある店もよく見ると、繁盛店とそうでない店があることが分かります。

そこには、お客様にはよく見えて店員には見えないある現象が存在していて、売り上げに大きな影響を与えているのです。

(次回は、(2)店員のなわばりがお客様を遠ざけている、をご紹介します

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