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2016年7月 7日 (木)

4.大型化する百貨店の和洋菓子店の「一見接客」とは?(1991年当時の銀のぶどう)

こんにちは。

このシリーズでは、約25年前(1991年当時)、お客様を「一見客・いちげんきゃく」(見知らぬ客)として迎え、「一見接客・いちげんせっきゃく」を提供することによって、大勢のお客様を引きつけた店、あるいは引きつけようとした店をご紹介しています。

さて今日は、25年前(1991年当時)の東京・新宿・小田急ハルクの「銀のぶどう」が、「一見接客」が生じやすい、大型の「店員空間の広い接触型店」をつくって、大勢のお客様を引きつけた様子をご紹介します。

(以下のイラストは、「新しい客がどんどん来る店」・日本経済新聞社・1991年より抜粋したものです。)


(1)百貨店の中では群を抜いた広さの和洋菓子店

当時(1991年)、百貨店がリニューアルや改装を行うたびに、各フロアの店の規模はどんどん大きくなっていきました。

この店は、当時、デパ地下にある一般の菓子店の幅が六尺(1.8m)のショーケース一本であったのに対して、約10倍の広さがありました。

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(2)店員が「なわばり」解除しやすい広い「店員空間」

「店員空間」の広い店は、「店員空間」の狭い店に比べて、店員が「なわばり」を解除するためには大変有利な店の構造です。

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(3)広い「店員空間」の作業中のアクションは、「客を引きつける店員のアクション」

広い「店員空間」での作業中の店員のアクションは、典型的な「なわばり」を解除する店員のアクションとなって、お客様を引きつけます。

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(4)一見客を引きつけやすい「喧騒接客・けんそうせっきゃく」

「喧騒接客」とは、「いらっしゃいませ!いらっしゃいませ!」、「どうぞご覧くださいませ!」などの掛け声や、商品説明をする店員の「口上・こうじょう」などのことで、、店員とできるだけ話をしないで買い物がしたいと思う「一見客」を引きつけるための接客方法なのです。

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(5)一見客を引きつけやすい「無言接客・むごんせっきゃく」

「無言接客」も「喧騒接客」と同じ接客方法で、できるだけ店員と話をしないで買い物がしたい「一見客」を引きつけるための接客方法なのです。

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(以上のイラストは、「新しい客がどんどん来る店」・日本経済新聞社・1991年より抜粋したものです。)


以上のように、「店員空間の広い接触型店」は、広い「店員空間」にたくさんの店員が入って様々な作業を行うために、店全体の「なわばり」を解除しやすい店となります。

したがって、お客様は気軽に「商品空間」に近づき、商品をながめたり選んだり、また買わずに遠ざかることも自由にできます。

そのようなお客様の姿が「サクラパワー」となって、よりいっそう通行客を引きつけます。

和菓子、洋菓子、それぞれの贈答品や持ち帰り品を取り揃えたこの店では、たくさんの商品を陳列することができるために、広い「商品空間」と「店員空間」をつくることができたのです。

しかし、この店は単純に規模が大きい店だからという理由だけでお客様を引きつけたのではなく、「なわばり」を解除した店員のアクション、つまり「一見接客」を提供することによって大勢のお客様を引きつけていたのです。


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