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2016年7月 3日 (日)

2.1991年当時の、東横のれん街の「一見接客」と、移転後の東横のれん街の違いとは?

こんにちは。

このシリーズでは、約25年前(1991年当時)、お客様を「一見客・いちげんきゃく」(見知らぬ客)として迎え、「一見接客・いちげんせっきゃく」を提供することによって、大勢のお客様を引きつけた店をご紹介します。

現在、「移動空間」に立地して、大勢のお客様に人気の「駅ナカ・駅ソト」ショップにおいても「一見接客」が提供されています。

つまり、25年前も、現在も、お客様には「一見客」(見知らぬ客)となって買い物がしたいという強い願望があるのです。

さて今日は、25年前(1991年当時)の東京・渋谷の「東横のれん街」が大勢のお客様で賑わっていた様子についてご紹介いたします。

1951年に登場して以来61年間、食品フロアとしては珍しく地上1階にあった「東横のれん街」は連日大勢のお客様で賑わい、2013年4月に近くの渋谷マークシティに移転しました。

1991年当時の「東横のれん街」は、いったい現在の「東横のれん街」と何が違っているのでしょうか?

当時の店の「一見接客」が吹かせた「市の風」は、現在も健在なのでしょうか?

(以下のイラストは、「新しい客がどんどん来る店」・日本経済新聞社・1991年より抜粋したものです。)


(1)典型的な「駅ソト」ショップであった「東横のれん街」は、JR、私鉄、地下鉄、バスの改札口に直結した、強力な「移動空間」に立地した店だったのです。

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(2)ほとんどの店が、「店員空間の狭い接触型店」で構成され、「見知らぬ客」に対して「一見接客」が提供されていました。

Photo

※「店員空間が狭い接触型店」

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※お客様の注文を受けた後から接客を開始する「一見接客」


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(3)交通機関を利用した大勢の「移動客」が行き交う店内通路は、順番を待って並ぶ客の姿によって、次々と他の客を引きつける「サクラパワー現象」が引き起こされやすい環境でした。

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(以上のイラストは、「新しい客がどんどん来る店」・日本経済新聞社・19991年より抜粋したものです。)

2013年4月に近くの渋谷マークシティに移転するまでの「東横のれん街」が、大勢のお客様を引きつけた最大の要因は、この店の出入り口が、JR・私鉄・地下鉄・バスの改札口に直結した、他に類を見ない強力な移動空間に立地していたことでした。

「東横のれん街」は、ここを目指して来る「従来顧客」(リピート客)に合わせて、移動客として店内通路や店内通路のすぐそばを移動する「新規顧客」によって、連日大勢のお客様で賑わっていたのです。

リアルショップは一にも二にも「立地」であることを、近年の「駅ナカ・駅ソト」ショップが証明しています。

行き交う大勢の「見知らぬ客」と「見知らぬ店員」、そして、通行客がとどまることのない「移動空間」こそが、売れる「リアルショップ」になるために不可欠な条件なのです。

移転後の「東横のれん街」が、かつての「東横のれん街」になれない要因は、間違いなくここにあるのです。(「道」を失った「東横のれん街」の現状)


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