« 32.「注意不明」と「機敏」の店員の動きが、お客様に与えるイメージとは? | トップページ | 33.「注意不明」と「突進」の店員の動きが、お客様に与えるイメージとは? »

2016年7月17日 (日)

8.自由に回遊できる「ラルフローレン」の店が提供した「一見接客」とは?

こんにちは。

このシリーズでは、約25年前(1991年当時)、お客様を「一見客・いちげんきゃく」(見知らぬ客)として迎え、「一見接客・いちげんせっきゃく」を提供することによって、大勢のお客様を引きつけた店、あるいは引きつけようとした店をご紹介しています。

さて今日は、当時の東京の表参道の路面に面した、Poloでお馴染みの「ラルフローレン・原宿店」をご紹介いたします。

下のイラストのように、店頭のドアを閉め切った店で、当時ではいかにも「常連接客」が行われていそうな店に見えましたが、実際には「一見接客」が行われており、多くの「一見客」を引きつけました。

(以下のイラストは、「新しい客がどんどん来る店」・日本経済新聞社・1991年より抜粋したものです。)


(1)「店員空間のない、引き込み・回遊型店」での「一見接客」。

この店「ラルフローレン原宿店」は、「店員空間のない、引き込み・回遊型店」の構造をした店でしたが、お客様から声がかかるまでは接客を開始しない「一見接客」が行われていました。

一般的には、「店員空間のない、引き込み・回遊型店」は、お客様からの注文を受ける前から接客を開始する「常連接客」を行うための店の構造です。

72


Photo

※「店員空間のない、引き込み・回遊型店」

1
※「常連接客」の流れ

2
※「一見接客」の流れ


(2)お客様から注文を受けた後から接客を開始する「一見接客」の提供。

この店の店内は、一階と地階とに複雑につながり合ったいくつもの部屋から成り立っていて、時代を感じさせる室内装飾や什器が独特の雰囲気を醸し出しています。

店員は、お客様がすぐそばに来ても、「なわばり」を解除する作業中のアクションなどを続けています。

したがって、お客様は、広い店内を自由に店内を回遊しながら、商品を見たり選んだりすることができるのです。


73

(以上のイラストは、「新しい客がどんどん来る店」・日本経済新聞社・1991年より抜粋したものです。)

Photo_2※「店員空間のない、引き込み・回遊型店」


Photo_3※「店員空間のない、接触・引き込み・回遊型店」


現在では、路面店としても駅ビルやショッピングセンターなどにも,広い店内をもつ「店員空間のない、引き込み・回遊型店」で「一見接客」を行うセレクトショップなどが多数登場していますが、当時(1991年)は、路面店で玄関を閉め切っている場合は、お客様が入ってくるや否や接客を開始する「常連接客」が一般的でした。

そのような状況の中で、この店は、「店員空間のない、引き込み・回遊型店」の構造で、「一見接客」を提供した、当時としては大変珍しい店だったのです。

現在の「駅ソトショップ」には、規模の大きい「店員空間のない、引き込み・回遊型店」ばかりではなく、規模の小さい「店員空間のない、接触・引き込み・回遊型店」などでも、「一見接客」が行われて、多くの通行客を引きつけています。


【関連記事】

1.東京・新宿「花園神社の酉の市」には見知らぬ客を引きつける「市の風」が吹いていた!
2.1991年当時の、東横のれん街の「一見接客」と、移転後の東横のれん街の違いとは?
3.セルフサービス方式(一見接客)を採用した「接触型店」の長所と短所とは?
4.大型化する百貨店の和洋菓子店の「一見接客」とは?(1991年当時の銀のぶどう)5.受付を設けたクリニークの一見接客(1991年当時)とは?
6.日本一広い客空間を設けた「叶匠寿庵」の「一見接客」について。
7.セルフでスーツが買える店、「AOKI アオキ」の「一見接客」について。
8.なわばり主張・なわばり解除
9.三空間による店の4分類


この星座の場所を、
応援クリック
お願いいたします。


人気ブログランキングへ

|

« 32.「注意不明」と「機敏」の店員の動きが、お客様に与えるイメージとは? | トップページ | 33.「注意不明」と「突進」の店員の動きが、お客様に与えるイメージとは? »

◆新しい客がどんどん来る店」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 8.自由に回遊できる「ラルフローレン」の店が提供した「一見接客」とは?:

« 32.「注意不明」と「機敏」の店員の動きが、お客様に与えるイメージとは? | トップページ | 33.「注意不明」と「突進」の店員の動きが、お客様に与えるイメージとは? »