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2016年5月14日 (土)

1.「見知らぬ人歓迎のメッセージ」が、店の「なわばり」を解除する

こんにちは。

店は店員の「なわばり」です。

したがって、「なわばり」を解除した店にお客様は引きつけられ、「なわばり」を主張した店にお客様は遠ざけられているのです。

その「なわばり」を解除するために、店は様々なメッセージを発信しているという観点から、具体的な店をご説明してまいります。

それでは、最初に、「なわばり」を解除するために店が発信している六つのメッセージからご説明します。

①見知らぬ人歓迎のメッセージ    ②浪費は美徳のメッセージ
③返礼不要のメッセージ             ④狩猟解禁のメッセージ
⑤もっともらしい理由のメッセージ ⑥性をほのめかすメッセージ

さて、以上の六つのメッセージのうち、今日は、

①見知らぬ人歓迎のメッセージ についてです。

(1)通行客の多い通路に面した店。

通行客の多い通路には、見知らぬ人が多数行き交っています。

そのために、通行客の多い通路に面した店は、それだけで「①見知らぬ人歓迎のメッセージ」を発信している店なのです。

だから、誰でもが気軽にひやかしやすい店なのです。

Photo



(2)商店街の店は、逆に「見知らぬ人お断りのメッセージ」を発信していた。

全国各地で隆盛を誇った時代の商店街の店は、地元の馴染み客を対象に商売をしてきたために、店の構造と接客方法が「常連客」向きになっていました。

店員空間のない、引き込み・回遊型店」(酒店、乾物店、洋品店)か「店員空間のない、接触・引き込み・回遊型店」(八百屋、魚屋)の構造をした店がほとんどで、客が来るやいなや、時候の挨拶や近所のうわさ話などをしながら、接客を開始する「常連接客」が行われていました。

だから、馴染みのお客様しかやって来なかったのです。
Photo_2



(3)作業中の店員のアクション。

お客様がやって来ても、お客様から声がかかるまでは接客を開始しない「一見接客」からは、「①見知らぬ人歓迎のメッセージ」が発信されます。

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(4)セルフサービス方式の店。

何も買わないでも、気軽に帰ることができるセルフサービス方式の店からは、「①見知らぬ人歓迎のメッセージ」が発信されます。

Photo_4


(5)店員空間のある店の構造。

店員空間(レジカウンター)が明確に作られた店は、店員が店員空間(レジカウンター)の中から外には出てこないというルールを感じさせる店なので、見知らぬ客も気軽に店内を回遊できるのです。

Photo_5

(以上の、イラストは、「入りやすい店の秘密」・日本経済新聞社・1993年より抜粋したものです。)


以上のように、過去の店からも現在の店からも、「なわばり」を解除するために、様々なメッセージが発信されています。

店は日常の生活においてはタブーとされている(禁じられている)メッセージを解き放つ非日常の空間だからこそ、人は店に出かけて「元気」を獲得できるのです。

ネットショップがどれほど普及しようとも、リアルショップが私たちにとって不可欠な訳は、そこが大抵のことは許される「メッセージ」が飛び交う現代の「境界」だからです。

次回は、「②浪費は美徳のメッセージ」について説明いたします。


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