« 52.(19)元気のないスポーツ用品店(1988年当時のさびれゆく小売店) | トップページ | 3.「一点注意」と「機敏」の店員の動きが、お客様に与えるイメージとは? »

2016年5月 9日 (月)

JR新宿ミライナタワーにある「ニュウマン」の催事コーナー店の店員と客のアクション

こんにちは。

「JR新宿ミライナタワー」にある「ニュウマン」の1階~4階のファッションゾーンは、約52店舗で構成されていて、1階は路上、2階はJRミライナタワー改札、3階はタクシー乗降口、4階は高速バス乗降口に直結した、典型的な「駅ソト」ショップとなっています。


Photo
※JRミライナタワー改札、甲州街道に直結した出入口。高島屋百貨店、紀伊国屋書店に通じる通路にもなっている。


そして、約52店舗の内の飲食4、美容1、ネイル1店舗を除いた、46店舗の物販店は、ほぼ「店員空間のない、引き込み・回遊型店」が主流となっていますが、詳しい「店舗構造」については、4月7日のブログ(東京・JR新宿駅・新南口の駅ソト「ニューマン」を構成する店舗構造は「道」にふさわしいか?)でご紹介しました。

さて今日は、「ニュウマン」には数少ない構造を持った特殊な店、すなわち、2階の通路に面した狭い催事場空間に同じスペースで出店している二つの店の、店員と客のアクションの違いについてご紹介します。

Photo_2_5
※通路に面した二つの店

上の写真は、通路の右側にエスカレーターを背にした二つの店(手前とその奥)があり、現時点では、手前の店(アクセサリー)にはお客様の姿が一人もなく、奥の店(雑貨&アクセサリー)には多くのお客様の姿が見えます。

ほとんど同じ立地に、同じ狭いスペースに出店している二つの店には、店員とお客様のアクションに、大きな違いが見られます。


■まず、手前の店を見てみましょう。

Photo_4_5
※手前の店(1)

Photo_5_3
※手前の店(2)

Photo_15_2
※手前の店の裏側(3)



手前の店・(1)(2)(3)は、典型的な「店員空間の狭い接触型店」です。

Photo_7

この、「店員空間の狭い接触型店」は、扱い商品に関係なく、「なわばり」を主張する店員のアクションが生じやすい「店舗構造」です。
従って、この店においても、「なわばり」を主張する店員のアクションが観察できます。


Photo_9
※狭い店員空間で店員がじっと立つ。



1

※近づいて来たお客様に「いらっしゃいませ」と直ぐに声をかける。


以上の、店員のアクションは、お客様を遠ざける店員のアクションですが、その要因は、この店の店員空間が狭いために、商品空間を挟んで対面する、店員空間の店員とお客様の距離が近くなりすぎることから生じているのです。


■次に、奥の店をご紹介します。

Photo_10_2
※奥の店(1)

Photo_11_2
※奥の店(2)

一方、奥の店(1)(2)は、基本的には手前の店と同じ「店員空間の狭い接触型店」ですが、商品空間を挟んで店員とお客様が対面する構造ではなく、店員はごく小さいレジカウンターの中か通路に出ていて、側面販売を行う構造と接客方法の店となっています。

この構造と販売方法の店では、「なわばり」を解除した店員のアクション、つまり作業中か接客中の店員のアクションが生じやすくなります。
従って、「なわばり」を解除した店員のアクションを観察することができます。



Photo_12
※小さいレジカウンターと通路で、店員が何らかの作業を行う。



Photo_13

※、小さいレジカウンターと通路で、店員が接客を行う。



Photo_14

※商品をながめたり検討するお客様(ひやかし客)が「サクラパワー」となって、通行客を次々と引きつける「サクラパワー現象」を引き起こす。



Photo_22
※同じ立地の店であっても、店員のアクションの違いが、全く異なる店のように感じさせる。


以上の二つの店は、通行客が多い通路に面した店であるために、手前の店も、購入客やひやかし客がついた場合には、奥の店と同じように「サクラパワー現象」が生じて、ひやかしやすい店となります。

しかし、店員がじっと立って待ち構えたり、早すぎる「いらっしゃいませ」の声をかけたりするアクションを行うと、お客様が近づきにくい店となってしまいうために、「サクラパワー現象」も生じにくい店になりがちです。


■現在の「ニュウマン」に多い店舗構造は移動空間には向いていない。

「ニュウマン」は、移動空間に立地した典型的な「駅ソトショップ」なので、大勢の移動客がエスカレーターを使って、通路を回遊するのが特徴の商業集積です。

従って、ここには、移動客が気軽に近づきやすかったり、入りやすかったりする「店舗構造」がふさわしいのですが、「ニュウマン」の「店舗構造」は、なかなか気軽には入りにくい店舗構造、つまり、「店員空間のない、引き込み・回遊型店」が中心となっています。

Photo_16※店員空間のない、引き込み・回遊型店




それだけに、通路に面した接触部分の商品空間を持っている今回ご紹介した二つの店に、大勢のお客様が引きつけられている様子が目立っているのです。

決して、比較的廉価な商品を販売しているから、また期間限定の催事場の店だからという理由で、大勢のお客様が引きつけられているのではありません。

他の店でも、やはり「なわばり」を解除した店員のアクションが多い店ほど、大勢のお客様が引きつけられている様子をどうぞ観察してみてください…。



この星座の場所を、
応援クリック
お願いいたします。

人気ブログランキングへ


【関連記事】

1.見知らぬ客を対象に、接客をしなかった「戸板一枚の店」

2.JR新宿駅新南口に大型商業施設「ニュウマン」が第一期オープン

3.駅ソト「ニュウマン」は「道」のある商業集積か?(東京・JR新宿駅新南口)

4.新宿駅南口に「バスタ新宿」がオープン。人の流れが一気に変わりそう。

5.東京・JR新宿駅・新南口の駅ソト「ニューマン」を構成する店舗構造は「道」にふさわしいか?

6.JR新宿駅・新南口の駅ソト「ニュウマン」の通路(道)が、移動空間の「道」としてはなぜ弱いか?

7.今もっとも注目されている、JR新宿駅の四つの「駅ソトショップ」の「移動空間(道)」の違い。

8.新宿ニュウマン「エキナカ」&「エキソト」がオープン!

9.JR新宿南口「ニュウマン」の飲食店は、「移動空間=道」にできた飲食店。

10.新宿駅「ルミネエスト」と「ニュウマン」の店員のアクションはなぜ違うのか?

11.JR新宿「ニュウマン・エキナカ」の店舗構造と店員のアクション


この星座の場所を、
応援クリック
お願いいたします。


人気ブログランキングへ

|

« 52.(19)元気のないスポーツ用品店(1988年当時のさびれゆく小売店) | トップページ | 3.「一点注意」と「機敏」の店員の動きが、お客様に与えるイメージとは? »

◆「駅ナカ・駅ソト」ショップ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: JR新宿ミライナタワーにある「ニュウマン」の催事コーナー店の店員と客のアクション:

« 52.(19)元気のないスポーツ用品店(1988年当時のさびれゆく小売店) | トップページ | 3.「一点注意」と「機敏」の店員の動きが、お客様に与えるイメージとは? »