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2016年4月 4日 (月)

40.(7)守り続ける宝石・貴金属店(1988年当時のさびれゆく小売店)

こんにちは。

東京・新宿駅の南口が新しい顔として、そのヴェールを脱ぎ始めています。

3月25日には、商業集積「ニューマン」がオープン。

本日(4月4日)は、高速バスとタクシー乗降場の「バスタ新宿」(新宿南口交通ターミナル)がオープンしました。

そして、15日には駅ナカ「ニュウマン」が、オープンします。

その様子はすでに二回に渡ってご報告いたしましたが、世界一の「移動空間」である、新宿巨大商業集積には、全国各地から多くの関係者が研究に訪れています。

このタイミングに敢えて、「人の動き」という観点から、約30年前の日本の商店街に存在した20店の様子をご紹介し、商店街がなぜ衰退していき、駅ナカ・駅ソトの店がなぜ登場してきたのかについてご報告しています。

さて今日は、約30年前・1988年当時の商店街の宝石・貴金属店をご説明いたします。

以下の、イラスト&文は、「続・入りやすい店売れる店」・日本経済新聞社・1988年より抜粋したものです。)


(1)店員が店の奥のほうにいても、店頭を見張っていてははいりにくい(1988年当時)

…二軒の店はいずれも「店員空間が狭い引き込み型店」です。

Photo

上の店は入口がオープンになっているので一見ひやかしやすそうですが、奥にいる店員が接客のチャンスを今か今かと待ちかまえているので、実際には客が近づきません。………

P168



(2)店員が待ち構えている店には、フリー客がはいれない(1988年当時)

………下の店は左右にショーウインドーを持つ、閉じたタイプの「店員空間が狭い引き込み型店」です。

店員は外には出てこないのでショーウインドーはひやかすことができますが、店内にはいったら買わずには出にくい店です。

どちらの店もなわばり主張が強く、客が自由にひやかすことができません。

昔のままの商品イメージに固執しているといつまでもはいりやすい店が生まれないのです。………

(以上の、イラスト&文は、「続・入りやすい店売れる店」・日本経済新聞社・1988年より抜粋したものです。)


接客方法にはタイミングの異なる、「常連接客」と「一見接客」という二つの接客方法があります。

「常連接客」は、お客様から注文を受ける前から接客を開始する接客方法です。商店街や百貨店の店の主な接客方法です。

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「一見接客」は、お客様から注文を受けた後から接客を開始する接客方法です。スーパーやコンビニなどのセルフサービス方式を採用した店の接客方法です。

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約30年前・1988年当時の商店街の貴金属店のほとんどが、上のような構造の店で、「常連接客」が行われていました。

買うか買わないかわからない、いろいろな店を見比べてみたい、絶対買わないけれど見てみたいなどと思っているお客様にとっては、「常連接客」は、「なわばり」を主張する店員のアクションとなり、気軽には店内にはいっていくことができませんでした。

このようなタイプの店は、通行客の減少と共にますます入りにくい店となっていったのです。


【関連記事】

1.(1)子供が去って行った菓子店(1988年当時のさびれゆく小売店)

2.(2)味が伝わらない和菓子店(1988年当時のさびれゆく小売店)

3.(3)限られた人だけのブティック(1988年当時のさびれゆく小売店)

4.(4)過去を売り続ける衣料品店(1988年当時のさびれゆく小売店)

5.(5)流行を捨てた靴店(1988年当時のさびれゆく小売店)

6.(6)若者に人気のないカバン店(1988年当時のさびれゆく小売店)

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