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2016年4月18日 (月)

「戸板一枚の店」がよみがえった、「移動空間(道)」の店には、「サクラパワー」現象が繰り返される。

こんにちは。

JR新宿駅のルミネ1(南口)、ルミネ2(南口)、ルミネエスト(東口)、ニュウマン(ミライナタワー)、ニュウマンEKINAKA&EKISOTO(新宿南エリア)などの「駅ナカ」「駅ソト」ショップは、「店」本来の性質(戸板一枚の店)を蘇らせて、お客様を引きつけたり遠ざけたりしています。

さて、今日は「店」が店員の「なわばり」であることから生じる「サクラパワー現象」についてご説明します。

店頭の商品空間のそばに何人かの客が立ち止まったり、店内の客空間を何人かの客が回遊することによって、直ぐには接客されない状況、すなわち客にとって安全な状況が生まれると、次々と客が商品に近づいたり回遊したりする現象が生じます。

つまり、先客の姿が次の客を引きつける力(サクラパワー)となって、次々と何人かの客を引きつける「サクラパワー現象」を生じさせるのです。

●ルミネエスト(新宿駅東口)での「サクラパワー」現象の観察

(1)誰もいない店頭

Photo_12

この店は、「店員空間のない、接触・引き込み・回遊型店」です。

通路に接した中央の「商品空間」(約戸板一枚のスペース)は、店の中で一番「なわばり」が解除された「商品空間」です。

しかし、店員が直ぐ近くにじっと立ってお客様を待ち構えていると、店員の「なわばり」主張のアクションつまり、お客様を遠ざける店員のアクションとなってしまいます。

現在は、店員の姿もないために、ひやかし客も近づきやすい状況となています。


(2)一人目の客が近づいて来た様子

Photo_13

一人目のお客様が店頭の商品を見たり触れたり試したりすることによって、店頭の「なわばり」は解除され、次のお客様にとっては、より近づきやすい状態となります。

つまり、一人目のお客様は、二人目のお客様を引きつける力(サクラパワー)を発揮することになるのです。


(3)左端の一人目の客に、他の客が引きつけられた様子

Photo_14

一人目のお客様の姿によって、数人のお客様が店頭に引きつけられた状況は、買う気があるなしに関係なく、通路を行き交う通行客にとって、大変近づきやすく入りやすい店となります。


つまり、一人のお客様の姿が、三人のお客様を引きつけ、四人になった客の姿は、強力な「サクラパワー」を発揮して、通行客を次々と引きつけてゆきます。

「なわばり」が解除された「商品空間」だからこそ、通行客を引きつけるのです。

●ニュウマン(ミライナタワー)での「サクラパワー現象」の観察

(1)一人も客がいない様子

Photo_15

店は店員の「なわばり」なので、店員がじっと立ってお客様を待ち構えると、、店員の「なわばり」主張のアクションつまり、お客様を遠ざける店員のアクションとなって、ひやかし客が近づきにくい状態となります。

(2)右から二人目の購入客に引きつけられた客の様子

Photo_16

右から二人目の購入中のお客様の姿によって、次々とひやかし客が引きつけられた様子です。

ひやかし客は、直ぐに立ち去ったり、あるいは購入することになったりしますが、その様子が、また次のひやかし客を引きつける「サクラパワー」を発揮するのです。

そして、次々と通行客を引きつけ、しばらくは店頭のお客様が途絶えない「サクラパワー現象」が生じるのです。

移動空間(駅ソト・駅ナカ)に生まれた「店」は、見知らぬ店員と見知らぬ客が、「店」本来の性質(戸板一枚の店)を背景にしてコミュニケーションを交わす現場となっているのです。


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