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2016年4月26日 (火)

 47.(14)病人もはりにくい薬局・薬店(1988年当時のさびれゆく小売店)

こんにちは。

さて、今日は、約30年前の1988年当時の商店街シリーズ(14回目)の「薬局・薬店」についてご説明いたします。

当時の商店街の薬局・薬店は、はいりにくい店としてはトップクラスでした。

なぜならば、商品を買う気がなければ店に入り難かったことと、何かと店主と相談をしなければ、商品を購入することができなかったからです。

顔馴染みの店主に、いろいろと相談を持ち掛けて、良好な人間関係を結びながら、商品を購入することができるのは、ごくごく一部のお客様だけで、大部分のお客様は大きなストレスを感じながら購入していたのです。

近い将来、薬局・薬店で販売している商品を、店主と会話をすることなく自由に購入できる店(セルフサービス方式の店)が身近にたくさん登場してくることなどは、まだまだ想像することができない時代でした。

(以下の、イラスト&文は、「続・入りやすい店売れる店」・日本経済新聞社・1988年より抜粋したものです。)


(1)商店街の薬局・薬店は買うことが決まっていてもはいり難かった(1988年当時)

……よっぽどのことがないとなかなかはいる気になれないのが、イラストのような薬局や漢方の店です。

どちらも「店員空間の狭い引き込み型店」と「店員空間のない、引き込み・回遊型店」の折衷型店舗です。

そして、セルフサービス方式を採用した店ではないために、客が店内にはいるやいなや、白衣を着た中年の男性が現れて接客を開始します。


Photo_19        Photo_20

※店員空間の狭い、引き込み型店     ※店員空間のない、引き込み・回遊型店


どちらもいろいろと客の話を聞いて薬をすすめてくれるので良心的な感じもするのですが、病気でなければ立ち寄りたくない、なわばり主張の強い店です。(1988年当時)………

P175

(2)ほとんどの店主は、客がはいりやすい薬局・薬店を希望していることに気づかなかった(1988年当時)


Photo_21※店員空間のある、接触・引き込み・回遊型店


………そのため特に上のようなタイプの店は、近くに薬品や化粧品や雑貨などを大量に陳列した「店員空間のある、接触・引き込み・回遊型店」の大型店が登場すると、大きな打撃をこうむります。

薬局も漢方もはいりやすいことが大切なのです。(1988年当時)………

(以上の、イラスト&文は、「続・入りやすい店売れる店」・日本経済新聞社・1988年より抜粋したものです。)


当時、都心に、セルフサービス方式の薬局・薬店が登場してきたという情報は、あっという間にひろがっていきました。

長い間、商店街の薬局・薬店で大きなストレスを感じながら購入していた商品を気軽に購入できる時代がきたのです。

当時、お客様は店主に知られたくないと思う商品の場合は、遠く離れた町の薬局・薬店で購入し、風邪薬や栄養剤など知られても嫌ではない商品だけを近くの薬局・薬店で購入していましたが、多くのお客様が抱えていたこのような悩みは、一気に解決されたのです。

確かに、薬局・薬店という商品だけは、いかにも顔馴染みの店主からは購入しにくいものだと思われがちですが、本当はどんな商品であっても、実は顔馴染みの店主からは購入したくないものなのです。

見知らぬ土地で、見知らぬ店員から、見知らぬ客となって「買い物がしたい!」というのがすべてのお客様の本音なのです…。


【関連記事】

1.(1)子供が去って行った菓子店(1988年当時のさびれゆく小売店)

2.(2)味が伝わらない和菓子店(1988年当時のさびれゆく小売店)

3.(3)限られた人だけのブティック(1988年当時のさびれゆく小売店)

4.(4)過去を売り続ける衣料品店(1988年当時のさびれゆく小売店)

5.(5)流行を捨てた靴店(1988年当時のさびれゆく小売店)

6.(6)若者に人気のないカバン店(1988年当時のさびれゆく小売店)

7.(7)守り続ける宝石・貴金属店(1988年当時のさびれゆく小売店)

8.セルフで買えない文房具店(1988年当時のさびれゆく小売店)

9.(9)貯蔵庫になった酒販店(1988年当時のさびれゆく小売店)

10.(10)古い体質が苦しい精米店(1988年当時のさびれゆく小売店)

11.(11)自由に選べない精肉店(1988年当時のさびれゆく小売店)

12.(12)ない魚は売れない鮮魚店(1988年当時のさびれゆく小売店)

13.(13)接客が気づまりな青果店(1988年当時のさびれゆく小売店)


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