JR新宿南口「ニュウマン」の飲食店は、「移動空間=道」にできた飲食店。
こんにちは。
世界一の乗降客数を誇る「新宿駅」の駅ナカ・駅ソトショップに大勢の通行客が引きつけられています。
2000年の大店法廃止によって、いよいよ商店街が衰退し、ショッピングセンターや大型店の時代を迎えた頃ですら、駅の構内外に、大勢の通行客を引きつける店が登場してくることは、まだ誰も予測していませんでした。
そもそも「店」は、見知らぬ大勢の通行客が行き交う交通の要所に発生してきたにもかかわらず、大勢の乗降客が行き交う「駅」が、「店」本来の性質を蘇らせる新しい店を生み出すということには、長い間、気づかないできたのです。
さて、今日は、「駅ソト・駅ナカ」ショップの、「ニュウマン」の「飲食店」の様子をご紹介いたします。
※甲州街道に面しては二店舗、そして裏側の新南改札口の通路に面してはフードホールの6店舗を含む10店舗の飲食店が配置されています。
(1)甲州街道側の店舗の外観
①エイトハンドレッドディグリーズ ナポリタンピッツェリア
②ジャニス・ウォン
(2)新南改札口側の店舗の外観
③トラヤカフェ・アンスタンド
④ヴァーヴコーヒロースターズ
⑤ディーン&デルーカカフェ
⑥フードホール
「サロンヴッチャーアンドビア」「スシトウキョウテン、」「タバーンオン<エス>」「オイスターバーワーフ」「ベーカリー&レストラン沢村」
⑦ローズマリーズトウキョウ(JR新宿ミライナタワー・ニューマン6階)
⑧サロンベイクアンドティー(JR新宿ミライナタワー・ニューマン3階)
⑨ブルーボトルコーヒー(JR新宿ミライナタワー・ニューマン1階)
⑩ル カフェ ドゥ ジョエル・ロブション(JR新宿ミライナタワー・ニューマン1階)
駅ソト&駅ナカショップの「ニュウマン」は、物販店と飲食店で構成されています。
そして、物販店と飲食店の一番の違いは「接客のタイミング」です。(常連接客、一見接客参照)
物販店は、お客様が店に入ってくるや否や接客を開始すると、「なわばり」主張の店員のアクションとなって、お客様を遠ざけてしまいます。
しかし、飲食店の場合は、お客様が一歩でも店に入って来たら、すぐに接客を開始する必要があります。
なぜならば、すでに購入が決定しているからです。
つまり、物販店の場合は、お客様から声がかかったり、レジカウンターに商品を持って来たりした時が接客を開始するタイミングですが、飲食店の場合は、お客様が店に入って来た時が接客を開始するタイミングなのです。
さて、「ニュウマン」の「飲食店」は、すべての店が、ガラス張りかオープンとなっており、外から店内の様子が良く見える構造になっています。
大勢の見知らぬ人が行き交う「移動空間=道」では、大勢の他のお客様が集まる「飲食店」が、お客様にとって「なわばり」が解除された「飲食店」だと感じられるのです。
そして、「移動空間=道」にある商業集積だからこそ、「飲食店」が多く必要となり、「飲食店」が多数集まる商業集積ほど「移動空間=道」としての性質が強いといえるのです。
今後、全国各地の駅構内外に、必ず多くの「飲食店」を含んだ「駅ナカ・駅ソト」ショップが次々と登場してくることでしょう。
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