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2016年4月28日 (木)

JR新宿「ニュウマン・エキナカ」の店舗構造と店員のアクション

こんにちは。

4月15日、JR新宿駅南口に、「ニュウマン」の「駅ソト・駅ナカ」ショップである「エキナカ」と「エキソト」がオープンしたことについてはすでにご報告いたしました。

さて、今日は、「ニュウマン・エキナカ」の店舗構造と店員のアクションについてご説明いたします。

「ニュウマン・エキナカ」は、新しくできた「甲州街道改札」と「ミライナタワー改札」と「新南改札」の三つの改札に挟まれた構内に位置しています。

そして、「ニュウマン・エキナカ」は、次の四つのタイプに分類される30店舗で構成されています。



Photo               Photo_2
※店員空間の狭い接触型店            ※店員空間の広い接触型




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店員空間のある、引き込み・回遊型店   ※店員空間のある接触・引き込み・回遊型店


それでは、それぞれの店舗構造の店が生み出す、店員のアクションについて、分析していきたいと思います。


(1)「店員空間の狭い接触型店」の店員のアクション

Photo

「店員空間の狭い接触型店」は、百貨店などの食品フロア―の典型的な店舗構造です。

このタイプの店では、じっと立ってお客様を待ち構えたり、早すぎる接客を開始したりして、「なわばり」を主張する店員のアクションが生じやすいのが特徴です。

しかし、現在のところは、大勢のお客様で賑わっているために、そのような店員のアクションはほとんど気になりません。

大抵の店員は、大勢のお客様に対する、接客中か作業中のアクションを行っているために、「なわばり」を解除した、お客様を引きつける店員のアクションを行っています。


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※弁当・サンドイッチ・和洋菓子他のコーナー側の様子

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※和洋菓子他のコーナー側の様子


下の写真は、シューダン・フェールパリという洋菓子店です。

一店舗だけ孤立した位置にある「店員空間の狭い接触型店」ですが、店内での焼きたての「シュークリーム」を求める客の行列が途絶えない状態となっています。

商品の製造作業に専念する店員のアクションと、包装&精算作業に追われる店員のアクションが、狭い店の「なわばり」を解除して、多くの通行客を引きつけています。

Photo_6_2
※シューダン・フェールパリ

(2)「店員空間の広い接触型店」と店員のアクション

Photo_2

壁面を背にして、「店員空間の広い接触型店」が5店舗、隣接して配置されています。

5店舗のうちの4店舗は、広い通路に面しているために、一時は店頭に客の姿が途絶えることもありますが、店員空間が広い構造のために、「なわばり」を主張する店員のアクションが目立たず、直ぐに大勢のひやかし客を店頭に引きつけています。

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※①ラパティスリー・デ・レーヴ

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※②カカオ

Sai
※③今日のごはん和saiの国

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※④パオツーステーション


残りの1店舗は、他の店に比べて通行客の少ない通路に面しているため、お客様が途絶えた場合には、店頭に立っている店員の姿が「なわばり」を主張するアクションとなって、お客様を遠ざける状況を招く場合も生じています。

惣菜商品を販売するこの店にとって、この店の位置が、お客様を引きつける上でのハンデになるのかどうかについては、引き続いて観察を続けていきます。


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※⑤アール・エフ・ワン



(3)「店員空間のある、引き込み・回遊型店」と店員のアクション

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店の前面を閉じた店と、店の前面をオープンにした「店員空間のある、引き込み・回遊型店」があります。

そして、いずれもセルフサービス方式を採用した店のために、「なわばり」を主張する店員のアクションは基本的には見かけられません。

しかし、店頭や店内の回遊通路に特別の案内や説明を行うための店員が加わり、じっと立ってお客様を待ってしまうと、「なわばり」を主張する店員のアクションとなる場合もあります。


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※エム.ル ビアン(セルフサービス方式のパン屋さん)

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※ココルミネストア



(4)「店員空間のある、接触・引き込み・回遊型店」と店員のアクション

Photo_4

「店員空間のある、接触・引き込み・回遊型店」は、「店員空間のある、引き込み・回遊型店」と同様に、セルフサービス方式を採用した店のために、「なわばり」を主張する店員のアクションは生じません。

ただし、期間限定販売ショップの場合は、商品の案内や説明をするための店員が店頭や店内で待機しているために、「なわばり」を主張する店員のアクションとなって、ひやかしにくい状況を生み出している場合も見かけられます。


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※ブックシェルフ(本屋さん)


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※リカーセレクトサンロクマル(酒、飲み物他)

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※ビームスニューズ(期間限定ショップで、バッグ&アクセサリー他を販売する店)


以上が、「ニュウマン・エキナカ」の店舗構造と店員のアクションの分析です。

世界一の乗降客数を誇る新宿駅の「駅ナカ」という立地の特性上、ここには、新宿に初めて来た人や新宿から遠くへ離れていく人、旅行中に立ち寄った人や隣接する商業集積に移動中の人、仕事で移動中のビジネスマン&ウーマン、そして外国人旅行客等々、実に種々雑多な人々が行き交っています。

そして人は、「移動中」にモノを買いたくなって「店」に立ち寄るのです。

しかも、「なわばり」を主張する店員のアクションがある店を避けながら、また、「なわばり」を解除する店員のアクションがある店や、大勢のお客様の姿、すなわち「サクラパワー現象」の生じている店に引きつけられながら、「店」をひやかしたり買い物をしたりすることを楽しんでいるのです。

移動空間(道)に発生した「駅ナカショップ」 の、魅力に満ちた「ニュウマン・エキナカ」に関しては、今後もレポートを続けてまいります。


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