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2016年2月 4日 (木)

8.秋葉原電器街のサバイバル

現在は、すっかり、「サブカルチャーの街」として変貌を遂げた東京の秋葉原も、1990年代はパソコン関連の専門店が立ち並ぶ「電脳の街」と呼ばれていました。

そして、それ以前の1980年代までは、「世界有数の電器街」として、大勢のお客様を引きつけていたのです。

さて今日は、「世界有数の電器街」と呼ばれていた頃の話です。

そして、イラストと文は、「続・入りやすい店売れる店」・日本経済新聞社・1988年よりの抜粋です。



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※大型店のすぐ隣で、同じ商品を販売する小型店は、苦戦を強いられた。



………東京の秋葉原は電気製品を格安で販売する電器店が立ち並ぶ街として有名です。

かつての隆盛はないにしても、連日、電器製品を買い求める客でにぎわっています。

こんな秋葉原の電器街の中にもよく見るとはいりやすい店とはいりにくい店があります。

下のイラストで言うと右の小型店は入りにくい店で、左の大型店は入りやすい店です。

店の構造を見ると右の店は「店員空間のない、接触・引き込み・回遊型店」で、左の店は「店員空間のある、接触・引き込み・回遊型店」になっています。………



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※右側の小型店


………小型店の店主は客がこないことにいらだって店頭で呼び込みをはじめてしまい、ますます両者の水の差があいていくのです。………


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※左側の大型店


………ここで大切なのは右の店(小型店)もそれほど悪い店ではないということなのです。

この店は客が来れば店員が動いてはいりやすい状態になります。

この店がもしも秋葉原以外のごく普通の町にある電器店ならば、このままの構造でももっとはいりにくい他店との競争に勝つことができるでしょう。

競争は明らかにその店の周辺で起こるのです。

秋葉原に来る客といえども、すべての人がこの地区の中で最も値段の安い商品を選ぶわけではありません。

価格よりもはいりやすく買いやすい店で決める客のほうが一般的です。………

(以上のイラスト&文は「続・入りやすい店売れる店」・日本経済新聞社・1988年より抜粋)

以上のように、1980年代までは、「世界有数の電器街」として、大勢のお客様を引きつけていた「秋葉原電器街」においても、小型店よりも中型店が、また中型店よりも大型店の方が大勢のお客様を引きつけていました。

しかし、それぞれの競争は「秋葉原電器街」全体の店で行われたのではなく、両隣の電器店同士や、ごく近所の電器店同士の間で、どちらが「なわばり」を解除した店になっているかによって、その勝ち負けが決定されていたのです。


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