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2016年2月19日 (金)

70.商売に破たんした店主のとる道は二つある、店をたたむか安売り屋になることである

こんにちは。

今日は、「リアルショップあるあるシリーズ(70)」の、

「商売に破たんした大部分の店主は、商売を諦めてそのまま店をたたむが、一部の店主は、安売り店になって商売を続ける」という話です。

70
※店員の姿が全く見えないディスカウント店は、店員の経費がカットされている分「安い!」と
お客様は感じやすい。



ディスカウントショップや百均の店が普及してくる頃よりまだ前の時代の話です。

現在と同様に、かつての店も、様々な要因で、「売れない店」になることを余儀なくされていきました。

交通インフラの整備によって大勢の人が通るルートから外れてしまったり、突如周辺に競合店が多数出店して来てお客様を奪われたり、天候異変が続いてたくさん仕入れた商品が全く売れなかったり等々の理由で、商売が立ち行かなくなることは決して珍しくありませんでした。

すると、店主は、何とかして窮地を挽回しようとして、金融関係会社に相談したり、仕入れ先に掛け合ったりして奔走しますが、いよいよにっちもさっちもいかなくなると、ついに店をたたむことになります。

その時、大部分の店主は「在庫一掃閉店セール」等を開催して、その時だけ買いに来る大勢のお客様に惜しまれながら、店をたたんでしまうのが普通でした。

しかし、その中のごく一部の店主が、その店のまま、安売専門店になっていく場合があったのです。

それでは、いったいなぜ、破たんした店主の全員が店をたたんでいかずに、安売り専門店として店を継続していく店主が出現してくるのでしょうか?

それは、すべての店主が、「コスト最小」の生き方に強い影響を受けているからなのです。

破綻をした店の店主は、誰もがもう一度店を盛り返したいと思いますが、改めて商売を始めるためには、あまりにも多くのエネルギーやお金を必要とするために、大抵の人が諦めてしまいます。

しかし、たまたま立地条件を満たしていた店の店主の中には、「半額」や「7割引き」や「オール100円」等の特別価格の商品が飛ぶように売れていったり、かつて見たことがないほど多くのお客様が喜ぶ光景に接したりすることによって、従来までとは違った商売の仕方を思いつく人が生まれてきました。

何といっても、生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされた店主は、同業者の目を無視した特別価格や、従来までのサービスを全て省いた販売方法など、普段なら決してやらない様々な方法を思い切って実行することができたのです。

つまり、安売り専門店は、破たんした店主が切羽詰まった状況から脱出するための一つの方法として登場してきたものだったのです。

したがって、店の再建を諦める店主も、安売り専門店を続ける店主も、共に「コスト最小」を目指した行動から生まれてくると言えるのです。

(この「リアルショップあるある」シリーズの毎回のタイトルは、1995年に単行本、2004年に文庫本、2013年にブログで、「良い店悪い店の法則」として紹介したものです。それを、現在の捉え方でご報告しなおしています。)



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9.どんなに大きな店も初めは小さな店だったが、小さな店がすべて大きな店になるわけではない


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