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2016年1月 4日 (月)

47.飲食店の少ない商店街には新しい客は増えない

こんにちは。

今日は、「リアルショップあるあるシリーズ(47)」の、

「飲食店が少ない商店街ほど、新しいお客様が増えずに衰退していった」という話です。

47

※ラーメン屋さんと寿司屋さんと蕎麦屋さんしかない商店街が衰退して行ったのには、明確な根拠があった。


日本全国各地の商店街が衰退していった要因をきちんと知ることは、現在、隆盛しているリアルショップの繁盛の要因を明確に知ることに繋がっています。

なぜならば、商店街の衰退の理由を、単純に「大型店の登場」や「交通機関の発達」や「後継者不足」等だと解釈したのでは、現在の移動空間に生まれている新しい商店街的商業集積や、その中で繁盛店と非繁盛店が生じる本当の要因を理解することができないからです。

商店街が衰退していった一番の要因は、従来の交通インフラの大変革にあります。

そして、通行客が減少することが予測できた時点で、あるいは、少なくとも減少し始めると同時に、多くの通行客が行き交う新たな通りに出店して行かなかったことにあるのです。

もしも、大勢の通行客が行き交う新天地に商店街全体が移動したとしたら、その商店街には、新しい飲食店が数多く生まれてきたに違いありません。

なぜなら、飲食店は、外部からその街を訪れるお客様にとって、絶対に必要なものだからです。

つまり、飲食店が少ない商店街は、食事時には自宅に帰ることができる地元のお客様だけを対象にして成り立って来た商店街なのです。

それでは、なぜ多くの店主たちは、もともと飲食店の少ない商店街にお客様を呼び戻すことは非常に困難だ、ということに気づかなかったのでしょうか?

それは、ほとんどの店主が、「コスト最小」の生き方を望んできたからなのです。

商店街に住みついてしまった店主たちは、潔く店をたたんで、新天地に店をオープンさせることの必要性を感じていたとしても、多額の費用と多くの労力を伴うことを思うと、現状のままでもお客様を呼び戻せる方策がある…ということを信じたかったのです。

ほとんどの店主が「コスト最小」の生き方を望んでいたがゆえに、現状の店に踏みとどまりながら、活性化策や振興策を行うことに魅力を感じ、商店街復活に対する期待を持ち続けてしまったのです。

元気の良い商店街には、必ず多くの飲食店が存在していますが、そのことは、いかに大勢の移動客つまり見知らぬお客様が行き交っているか、ということのバロメーターとなっています。

一方、衰退した商店街には、飲食店と言えるものは、月並みな中華料理屋と寿司屋と蕎麦屋しかなかったことは、誰の記憶にも残っているはずです。

(この「リアルショップあるある」シリーズの毎回のタイトルは、1995年に単行本、2004年に文庫本、2013年にブログで、「良い店悪い店の法則」として紹介したものです。それを、現在の捉え方でご報告しなおしています。)

【関連記事1】

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