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2016年1月23日 (土)

2.入りやすく出やすい路面店の成功

この店は東京・新宿にある和菓子の路面店「追分だんご本舗」本店です。

この店は「店員空間が広い引き込み型店」で、正面ともう一方の面がオープンになっています。

つまり、この店の客空間は、客にとって非常に入りやすく出やすいつくりなのです。

また、店員空間が広いこともこの店の特徴です。

店員は広い店員空間を大きく移動することによって、なわばり解除のアクションをします。

(イラスト&文は「続・入りやすい店売れる店・日本経済新聞社・1987年より抜粋)




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どのような商品であっても、商品空間のパワーが強く、ひやかし安全信号がたくさん出るということは販売を楽にします。

店舗そのもののデザインやインテリアに凝るよりも、商品空間をどのように作りあげるかということに集中した方が、はるかに売り上げに結びつきやすいのです。

この店は、だんごや大福のような和生菓子を扱っていながら、商品空間のパワーが一日中変化しません。

それは、この店のケースの中の商品がすべてサンプルであることによって実現されています。

和生菓子の精巧なサンプルで商品空間をつくることによって、この店は、よく売れる時間帯はもちろん、閉店間際にも、強い商品パワーを発揮し続けることができます。

(イラスト&文は「続・入りやすい店売れる店・日本経済新聞社・1987年より抜粋)

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以上は、約28年前の路面に面した、繁盛和菓子店の三空間分析です。

かつては、全国各地の商店街には、必ず数軒の和菓子店が存在していましたが、商店街の衰退とともに、和菓子店もまた衰退していきました。

それらのほとんどの店は、「店員空間が狭い引き込み型店」の構造をした店であったために、店員が「なわばり」を主張するアクションが生じやすく、買うか買わないかが決まっていないお客様にとっては、大変入りにくい店でした。

この店は、人通りの多い路面に、間口をオープンにした「店員空間が広い引き込み型店」で、ひやかし客が気軽に近づける「客空間」と、なわばりを解除する店員のアクションが生じやすい広い「店員空間」と、商品サンプルを利用して「なわばり」を解除した「商品空間」を
用意したために、多くのお客様を引きつけたのです。

しかし、リアルショップを構成している三空間の中で、最も重要な「商品空間」を、常になわばりが解除された空間として維持してゆくためには、従来商品の改善と、新製品の開発がが不可欠であることは申し上げるまでもありません。


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