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2016年1月30日 (土)

60.店主のやる気を出させるものは教育ではなく競争である

こんにちは。

今日は、「リアルショップあるあるシリーズ(60)」の、

「なぜ、店主のやる気を出させるものは、教育ではなく競争なのか?」という話です。

60

※店主のやる気を出させるための勉強会をいくら繰り返しても全く取り組もうとしなかった店主も、近くに競合店が進出してくると、必死になって頑張る。


メーカーや問屋やチェーン店本部等では、取引先の小売店やチェーン店の店主(オーナー)に対して、様々な勉強会を提供しています。

業界及び他業界の動向に関する専門家の話や、お客様の興味や関心に関することや、店舗ディスプレイや接客技術に関することなど、多方面にわたる勉強会を提供して、競争に打ち勝ってゆくための様々な知識や技術を少しでも多く習得してもらうことを目指しています。

しかし、ディズニーランドや温泉旅行などをからめた勉強会は好評でも、少し専門的な研修だけの勉強会になるとあまり人気がありません。

ところが、そのような店主たちも、ひとたび競合店が直ぐ近くに進出してくると、人が変わったように、目の色を変えて勉強したり様々な改善策に積極的に取り組んだりするのです。


それではいったいなぜ、多くの店主たちは、日々の商売に役立つはずの様々な「教育」にはさほど興味を示さないにもかかわらず、いったん、「競争」に遭遇するや否や、がぜんやる気を見せて頑張り始めるのでしょうか?

それは、多くの店主たちは、「コスト最小」の生き方に強く影響を受けているからなのです。

店主たるもの、本来であれば、常日頃からアンテナを張り巡らして、ありとあらゆる情報を収集したり勉強の機会を最優先したりして、日々、商売の改善に全力を尽くすのが仕事のはずです。

ところが、現状がうまくいっていると、とりあえずこのまま何もしなくても、何となくうまくいくのではないかと思って、ついつい勉強や努力を怠ってしまうのです。

だから、難しそうな勉強会はパスをして、「温泉旅行」がらみの楽しい勉強会の方にだけ、魅かれてしまうのです。

しかし、そうこうしている内に、自分の店のすぐ近くに競合店が登場してくると、まるで尻に火がついたかのように、猛然とやる気を出して頑張ることになるのです。

たいていは、手遅れになってしまうにもかかわらず…。

(この「リアルショップあるある」シリーズの毎回のタイトルは、1995年に単行本、2004年に文庫本、2013年にブログで、「良い店悪い店の法則」として紹介したものです。それを、現在の捉え方でご報告しなおしています。)


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