253.動かないお客様は、慎重すぎる店員からは、なかなかモノを購入することができない。
こんにちは。
さて、今日は、「動かないお客様」が、控えめで慎重すぎる「消極的な店員」の接客を受けた時の話です。
※「動かないお客様」は、検討したり決断することを客に任せようとする「消極的な店員」からは、なかなか購入することができない。
「消極的な店員」は、お客様の質問や相談に対して、はっきり返事をしたり、自信を持って判断したりするのが苦手な店員です。
そして、「消極的な店員」の動きの特徴は、手や身体を使って、後に向かってゆっくり進む動き(退避の動き)をたくさん行うことです。
そのために、この「消極的な店員」は、話をしながら、少しずつ、「後ずさり」をする癖を持っています。
※退避の動き
「動かないお客様」は、このような「消極的な店員」から接客を受けると、お客様の要望を尊重しすぎて、具体的な商品を積極的にすすめないために、なかなか購入の決定を下せなくなってしまいます。
なぜならば、「動かないお客様」は、案内や説明を店員から聞いても、自分から進んで検討したり試したりして、購入の決断を下すことが苦手なタイプなので、店員の方から積極的に具体的な商品をすすめてくれることを望んでしまいます。
それに対して、「消極的な店員」は、お客様の質問や相談に対しては、できるだけ自分の判断や意見を表現せずに、極力、控えめな態度をとって、あくまでも、お客様主導で物事を進めることが大切なのだと考えているからです。
したがって、「動かないお客様」は、「消極的な店員」から具体的な商品を積極的にすすめられたり、購入の決断を促されたりしないために、なかなか購入を決定することができません。
【本日のおさらい】
「消極的な店員」が「動かないお客様」に対して行う案内や説明を方法は、はっきりせず大変わかりにくいので、店員が「上手・うわて」になって、お客様を「下手・したて」な立場にしてしまいます。
また、「消極的な店員」の行為は、一見、「なわばり」を主張していないように見えますが、「動かないお客様」の要望には沿わないために、「なわばり」を主張する店員のアクションとなってしまい、「動かないお客様」は、なかなか購入を決定することができないのです。
【関連記事1】
1.店員はお客様に対して、なぜ「下手・したて」に出なければいけないのか?
2.「なわばり」を解除する店員のアクション、「なわばり」を主張する店員のアクション
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