12.店員の定着率が低い店ほど客に好まれる
こんにちは。
今日は、「リアルショップあるあるシリーズ(12)」の、
リアルショップでは、「パート・アルバイトの店員が多くいる店ほど気軽に立ち寄りやすい」というお話です。
※よく行く店のパート・アルバイトの店員とは、顔馴染みになることもないので、お客様はあまり気にならない。
一般には、社員の離職率が高い(定着率が低い)会社は、ブラック企業だと判断されて、就活の多くの学生から敬遠されてしまいます。
しかし、リアルショップの場合は、同じ店員が長年働いている店よりも、店員がコロコロ変わる店の方が、お客様には好まれます。
かつての商店街時代の店が、お客様にとって気軽に冷かしにくい店であった一番の要因は、いつも馴染みの店主がいるということでした。
スーパーやコンビニなどのセルフサービス方式の店が登場してくるや否や、直ぐに多くのお客様がこれらの店を受け入れた要因の一つは、店員がパート・アルバイトであったということなのです。
店は店員の「なわばり」ですが、店主がいる店よりも、直ぐに変わってしまうパート・アルバイトの店員がいる店の方が、はるかに「なわばり」の弱い店だと感じられます。
お客様にとって一番嫌なリアルショップは、「あいつは感じが悪いな」と思う店員がいつもいる店です。
次に嫌な店は、感じが悪いパート・アルバイトの店員がいる店です。
しかし、このような店の場合は、じきに店員が替わるので、少しの間辛抱していれば解決します。
次の次に嫌な店は、「あの人は感じがいいなあ」と思う店員がいつもいる店です。
なぜならば、不思議なもので、どんなにいい人だと思っていても、毎回接客されると、何となく気まずくなってしまうのを止めることができないからです。
お客様にとって一番好ましいリアルショップは、感じがいいパート・アルバイトの店員がいる店です。「こんなに感じのいい人だから長くいてくれればいいのになあ」と思っても、そういう店員は大抵すぐにやめてしまいます。
お客様が、「感じがいい店員ほど直ぐにやめてしまう」と感じることが多いのは、実は、両者があまり親しくならないうちに店員がやめてしまうからなのです。
リアルショップは私たちにいろいろなことを教えてくれます。
それは、私たちが客としてリアルショップを訪れ、様々な店員に遭遇することによって、自分自身の人間としての性質を垣間見ることができるからです。
(この「「リアルショップあるある」シリーズの毎回のタイトルは、1995年に単行本、2004年に文庫本、2013年にブログで、「良い店悪い店の法則」として紹介したものです。それを、現在の捉え方でご報告しなおしています。)
【関連記事1】
1.店員がお客様を待ち受ける正しい方法とは?
2.店員がきちんと立っていると客は立ち止まらないが、お尻を向けていると立ち止まる。
3.客は接客すると遠ざかるが、他の客に接客すると近づいて来る。
4.さぼっていては客は来ないが、やる気を出すともっと来ない。
5.店を離れると客が近づき、急いで引き返すと客が逃げる
【関連記事2】
1.客を遠ざけるアクション、引きつけるアクション
1.13人の店員
2.13人のお客様
3.13種類の動きと「上手・下手」の関係
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