211.シャイなお客様は、早く対応してくれる店員は好きだが、強引に勧める店員は受け入れられない。
こんにちは。
私たちは、日頃、好きな人とは付き合いますが、嫌いな人とはできるだけ付き合いたくありません。
この、好きな人か嫌いな人かを決定する要因の多くは、相手から自分に発信される「動きの情報」にあると考えられます。
このブログは、少しでも多くの方々に、「動きの情報」の大切さを知って頂くこと願って書いています。
店員さんとお客様であっても、お互いに気が合う(好き)と感じることもあれば、気が合わない(嫌い)と感じることもあるわけですが、その要因のほとんどはお互いの「動きの情報」なのです。
さて今日は、「機敏なお客様」が、早すぎて強引になりがちな「突進する店員」の接客を受けた時の話です。
「突進する店員」とは、お客様に直ぐに接客を開始したり、直ぐに購入の決断を迫ったりしやすい店員です。
そして、「突進する店員」の動きの特徴は、手や身体を使って、前に向かって勢いよく進む動き(突進の動き)をたくさん行うことです。
そのために、大変、唐突で、強引なイメージがするタイプの人です。
※突進の動き
「機敏なお客様」は、このような「突進する店員」のスピードは全く気になりませんが、強引に購入の決定を促された場合には、どうしても受け入れることができず、その場から立ち去ってしまいます。
なぜならば、「機敏なお客様」はシャイなタイプなので、どうしても店員に質問や相談をしなければいけないときだけ思い切って店員に話しかけ、店員からはすぐにわかりやすい案内や説明が返ってくることを望んでいますが、
それに対して、「突進する店員」は、お客様が店に入って来るや否や直ぐに接客を開始して、できるだけ早くお客様から要望を聞き出し、直ぐに案内や説明を行い、積極的に購入の決定を勧めることが、大切なことだと考えているからです。
したがって、「機敏なお客様」は、直ぐに案内や説明をしてくれる「突進する店員」の対応には好感を持てますが、自分の判断を無視して、直ぐに購入の決定を迫られる場合には、それ以上、関わりあうのを避けて、速やかにその店員から遠ざかってしまいます。
【本日のおさらい】
「突進する店員」が「機敏なお客様」」に対して、直ぐに購入の決定を督促する行為は、店員を「上手・うわて」にして、お客様を「下手・したて」な立場にしてしまいます。
そして、同時に「なわばり」を主張する店員のアクションとなり、「機敏なお客様」が購入を決定しやすい状況を提供することができないのです。
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