9.お釣りを渡すために、大声で追いかけてくれた朝顔市の店員が、お客様に与えた感動の要因とは?
「お辞儀」と「うなずき」と「案内」アクションが、感動を生み出すシリーズ(9)
※2013年8月17日にご紹介した、「マンガお客様が感動する接客サービス」を、「三大接客アクション」の観点からとらえ直しました。
毎年7月の初旬、東京台東区の入谷鬼子母神(いりやきしぼじん)を中心に、言問(ことと)い通りの両側によしず張りの露天がずらりと並ぶ「朝顔市」は、大勢の人で賑わう東京の夏の風物詩です。
朝顔市で、お世話になった方々に朝顔を送るために、何度か郵便局まで朝顔を運んだ後で、自分たちの朝顔を買い求めた二人連れが、疲れ果てていたためか、お釣りを受け取るのを忘れて帰ってしまったところ、そのお釣りを手渡すために人ごみの中を大声を出しながら追いかけて来てくれた朝顔市の店員さんに感動した話です。
たとえ後で気づいたとしても、お釣りを受け取らなかった自分たちが悪かったのだからと諦めてもしかたがないのに…。
多くのお客様で忙しい店をそのままにしてまで追いかけてくれたなんて…。
もしも追いかけて行ったとしても、名前もわからない二人連れを見つけられないかも知れなかったのに…。
もう二度と会うことなどないはずなのに…。
にもかかわらず、必死に追いかけて来て、お釣りを手渡してくれた上に、
「すみませんでした」、「ありがとうございました」、「どうぞお気をつけて」、「また来年お待ちしています」
と言いながら、何度も手を振って、小走りで戻って行った朝顔市の店員さん、ありがとう!
釣銭を忘れたお客様に対して、直ぐに対応した一連の店員の行為は、自分自身が「下手・したて」であることを表現するアクションです。
そして、お詫び(すみませんでした)や、お礼(ありがとうございました)や、お願い(また来年おまちしています)の言葉とともに提供された「お辞儀アクション」と「うなずきアクション」と「案内アクション」もまた、「下手・したて」であることを表現するアクションです。
朝顔市の店員さんが追いかけて来てくれたこともさることながら、「お辞儀」と「うなずき」と「案内」アクションを何度も繰り返してくれたことが、この二人連れを深く感動させたのです。
【関連記事】
1.店員はお客様に対して、なぜ「下手・したて」に出なければいけないのか?
2.お辞儀アクション
3.うなずきアクション
4.案内アクション
5.13種類の動きと「上手・下手」の関係
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