116.多くの客が、ショーケースを挟んで店員とやり取りをする店に引きつけられる理由とは?
こんにちは。
百貨店の食品フロアや化粧品フロアや貴金属フロアの店は、
ショーケース(商品の陳列棚)1本~数本の店で、
構成されています。
もちろん、ショーケースや陳列されている商品は新しいものですが、
ショーケースを挟んで、店員と客が向き合って、
やり取りをする店の構造と売り方は、
実は、遠い昔から少しも変わっていません。
このような「店」の構造は、
非常に単純なモノであるにも関わらず、
客にとっては、どの売り場よりも魅力的な空間だと、
感じられています。
それは、通行量の多い道路に、
商品を並べた「戸板」を一枚置き、
その後ろに売り手が座れば出来上がる
「戸板一枚の店」(市の店が起源)と、
全く同じ構造と売り方の店だからに違いありません。
幅180センチ、奥行き90センチの戸板一枚の距離を隔てて、
見知らぬ店員と客の間で交わされた、
スリリングな駆け引きを伴ったコミュニケーションが、
長い時代を経た今でも、
現代人に強く望まれていることの証です。
百貨店の食品フロアや化粧品フロアや貴金属フロアの店は、
ショーケース(商品の陳列棚)1本~数本の店で、
構成されています。
もちろん、ショーケースや陳列されている商品は新しいものですが、
ショーケースを挟んで、店員と客が向き合って、
やり取りをする店の構造と売り方は、
実は、遠い昔から少しも変わっていません。
このような「店」の構造は、
非常に単純なモノであるにも関わらず、
客にとっては、どの売り場よりも魅力的な空間だと、
感じられています。
それは、通行量の多い道路に、
商品を並べた「戸板」を一枚置き、
その後ろに売り手が座れば出来上がる
「戸板一枚の店」(市の店が起源)と、
全く同じ構造と売り方の店だからに違いありません。
幅180センチ、奥行き90センチの戸板一枚の距離を隔てて、
見知らぬ店員と客の間で交わされた、
スリリングな駆け引きを伴ったコミュニケーションが、
長い時代を経た今でも、
現代人に強く望まれていることの証です。

(※エドワード・T・ホールの四つの距離と「戸板一枚の店」の関係)
戸板一枚あるいはショーケースを隔てて
交わされるコミュニケーションが、
多くの人々を引きつけ続けるのには大きな理由があります。
アメリカの文化人類学者、エドワード・T・ホールの、
「人が感じる四つの距離」(イラスト参照)と、
「戸板一枚の店」における店員と客の距離感には
多くの共通点があることがわかります。
店員のアクションに対して、
遠ざけられたり引きつけられたりする
客のアクションの背景には、
人間に共通する「なわばり感覚」が存在しているのです。
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