87.お客様に話しかけるタイミングのうまい店員と「コミュニケーション能力」の関係。
こんにちは。
以前、ある女性経営者から、
数百人の店員に教育をする際に、
必ず教える言葉が、
「馬には乗ってみよ、人には添(そ)うてみよ」
であることをお聞きしたことがあります。
様々な解釈があると思いますが、
「馬に乗らなければ、その馬の良い悪いが判断できないように、
お客様に聞かなければ、買うか買わないかを判断できない。
せっかく自分の店に来てくださったお客様なのだから、
一応、一言二言くらいは声をかけなさい」
ということなのでしょう。
そして、その女性経営者は、多くの店を見て回る最中に、
お客様がいるにもかかわらず、
何もしないでじっとしている店員に代わって、
「いらっしゃいませ、何かお探しでしょうか?」と、
自ら声をかけることによって、
非常に高い確率で売り上げにつなげることができるのだと、
話してくれました。
だからこそ、
「馬には乗ってみよ、人には添(そ)うてみよ」と、
指導しているのだそうです。
さて、あなたはどのようにお感じでしょうか?
お客様に進んで声をかけることによって、
高い確率でお客様に買って頂ける店員が存在しているのは事実です。
ところが、お客様に進んで声をかけることによって、
ことごとく失敗を重ねる多くの店員がいることも、また、事実なのです。
その違いは一体何にあるのでしょうか?
それは、
お客様にうまく近付いて、
「下手・したて」な態度で声をかけることができるか否かに
左右されるのです。
お客様に「接近の動き」を使って近付き、
「下手・したて」を表現する「お辞儀アクション」と「うなずきアクション」が
できるか否かに左右されるのです。
店員個人の裁量に任せた、
「人には添(そ)うてみよ」では、
残念ながら、大抵の店員は、それ以上の接客には、
発展してゆくことができないのです。
馬にも正しい乗り方があるように、
人にも正しい声のかけ方があるのです…。
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