117.じっとしているお客様は、積極的に勧められたモノを買いたくなる。「動かないお客様」と「前向きな店員」の相性。
※リアル店舗では、「お客様」と「店員」が、お互いに理解できない不思議な行動を行っています。そのため、お客様と店員はお互いに、傷ついたり腹を立てたり、また、感謝したり感動したりしています。
このブログは、そのような不思議な行動の謎を解明し、繁盛店と衰退店が生じる理由を明らかにすることを目的としています。
店に立った経験のある人なら、「動かないお客様」が存在することを知っているはずです。
動かないといっても、もちろんあなたの店までは歩いて来ます。
「動かないお客様」は、ほとんど身体を動かさず、表情も全く変えないで話をするのが動きの癖です。したがって、本当は何を考えているのかがわかりにくいタイプです。
このタイプのお客様は、意外にもおしゃべりが得意で、店員にいろいろと話しかけますが、自分では全く動こうとしません。だからいろいろとお世話をしてくれる店員を求めているのです。
それに対して、「前向きな店員」は、手や身体を使って、前に向かってゆっくりと進む動きをたくさん行い、積極的で前向きなことを表現するのが得意な人です。
したがって、「前向きな店員」は、リアクションが少ない「動かないお客様」に対しても、積極的に対応することができます。
そして、お客様の要望をうまく聞き出しては、お客様にぴったりだと思える商品をたくさん選んで、熱心に説明をしたり案内をしたりします。
「動かないお客様」は、いろいろと話をするのは得意ですが、自分が本当に欲しい商品を絞り込んだり、店員に伝えたり、決定したりすることが苦手なので、よく動いて積極的に推奨してくれる店員を求めています。
したがって、「動かないお客様」は、熱心に商品を見せてくれる「前向きな店員」からは、勧められるままに、予定以上の購入を決めることが多いのです。
「動かないお客様」は、「前向きな店員」にとっては、本当にありがたいお客様なのです。
●「前向きな店員」(接近の動き)の特徴
「接近の動き」を持つ「前向きな店員」は、手や身体を使って、前に向かってゆっくり進む動きをたくさん行うのが特徴です。
そして、積極的で熱心なことを表現するのが得意な人で行動的なイメージがします。
したがって、お客様に相談や質問を受けた時は、どのお客様にも気軽に近づいて熱心に対応します。
●「動かないお客様」(不動の動き)の特徴
「不動の動き」を持つ「動かないお客様」は、ほとんど身体を動かさないのが特徴です。
そして、感情を表に出さないでおしゃべりをすることが得意な人です。
したがって、店員に相談したり質問したりするときも、身振り手振りをしないで表情もあまり変化させずに話をするので本当の気持ちが分かりにくい人です。
※13タイプの店員と13タイプのお客様はこちらでチェックできます。
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