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2014年5月14日 (水)

「ギャレットポップコーンショップス・原宿店」は、第四世代の店

2013年2月に日本第1号店として登場した「ギャレットポップコーンショップス原宿店」は、今も行列が続く人気のポップコーン専門店です。

(4月には、第2号店ギャレットポップコーンショップス・酒々井プレミアム・アウトレット店がオープン)

なお、2014年4月18日(金)に、JR東京駅の八重洲地下中央口改札前に、オープンした「ギャレットポップコーンショップス東京駅店」はすでに紹介済みです。
紹介済みの記事はこちら。


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それでは、この店が大勢のお客様を引き付ける理由について、「人の動き」という観点から分析していきましょう。

1.この店の立地・・・・・・JR・原宿駅、地下鉄・明治神宮前駅そばの最高立地

JR・原宿駅の近く、地下鉄・明治神宮前駅地上出口前にあり、見知らぬ大勢の通行客が行き交う、最高立地です。

2.この店の扱い商品・・・・・ポップコーン

シカゴミックス、キャラメルクリスプ、チーズコーン、マイルドソフト、プレーン、アーモンドキャラメルクリスプ、カシューキャラメルクリスプ等のポップコーンが販売されています。

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3.この店の店舗構造・・・・「店員空間が広い、引き込み型店」


※「店員空間が広い、引き込み型店」   

この店は、「店員空間が広い、引き込み型店」で、右側に専用のレジカウンターが明確に設計された店舗構造です。

この店の舗構造は、かつて日本の商店街や駅ビルなどによく見られた「店員空間の狭い、引き込み型店」とは違い、あらかじめ5~6名の店員が作業を行うことを計画して、「店員空間」を広く設計しているのが大きな特徴になっています。

4.この店の接客方法

一般に、「店員空間が狭い、引き込み型店」の接客方法は、お客様が店に来るや否や、買うか買わないかに関係なく接客を開始する「常連接客」です。

ところが、この店は「店員空間が広い、引き込み型店」の構造で、お客様から注文を受けてから接客を開始する「一見接客」を行っています。
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かつては、「引き込み型店」は客にとって大変入りにくい店でした。
なぜなら、このような構造の店は、店内に入ってみないと、どのような商品をいくらで販売しているのか、自分にとって必要な商品なのか、などということがよくわからなかったので、客はなかなか気軽に店を訪れることができませんでした。

ところが現代では、その店の情報はネット等によって簡単に手に入れることができるようになりました。その結果、リアル店舗の構造が「引き込み型店」であっても、すでに商品に興味を持ったり、買うことを決めたりしている多くの客が訪れるようになったのです。

この店も、あらかじめネットや口コミなどで、店舗&商品情報を仕入れたお客様がやって来ます。
そして、そのようなお客様に店頭で行列をしてもらい、順番に注文を聞き取って、店内に案内して販売するという「第四世代の店」です。

このタイプの店では、販売方法や、それに合わせたパッケージ方法などが商品開発の時点から計画されています。

●接客の手順

(1)来店したお客様には、店舗の前の通路を挟んだところに
行列をしてもらい、あらかじめメニューを渡して商品を選んでもらいます。

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(2)店内に入る順番が来たお客様から注文を聞き取り、
伝票を手渡し、店内に案内します。

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(3)店内の店員が、お客様から注文カードを受け取り、
商品をセッティングします。

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(4)セッティングした商品を、右側の専用レジカウンターに移動して、
精算をし、接客は完了します。

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5.この店の店員が提供している接客コミュニケーション

お客様を引き付ける、この店の店員のアクションは

(1)行列を誘導する店員のアクション

(2)行列のお客様にメニューを手渡す店員のアクション

(3)店頭で注文を聞き取る店員のアクション

(4)店内で伝票を受け取り商品をセットする店員のアクション

(5)注文の商品を確認する店員のアクション

(6)精算をする店員のアクション

以上の店員のアクションは、作業中の店員のアクションとして、店内のなわばりを解除するとともに、多くの通行客を引き付けています。

しかし、いずれの動きを観察しても、動作の仕方に関しては、特別な訓練を受けた「接客コミュニケーション」は行われてはいません。

つまり、この店の場合、お辞儀や案内などの仕方は、店員個人の裁量に任されています。

6.この店の客のアクション

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メニューを眺めながら行列をして順番を待つ大勢の客の姿は、強烈な「サクラパワー」を生み出して、次々と大勢の通行客を引き付けています。

7.「ギャレットポップコーンショップス・原宿店」は、「第四世代の店」

(1)この店は、若者のファッションの街として全国的に有名な観光スポットにあり、見知らぬ客が大勢行き交う「移動空間」に立地しています。
※人はなわばりが解除された移動空間でモノを買いたくなる。
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(2)大勢の通行客が行き交う通路にお客様が「行列」をつくる。
※行列はサクラパワーを発揮して通行客を引き付ける。

(3)買うことが決定しているお客様に、接客を開始する。
※すでに買うことが決まっているお客様に対応するので、特別な接客テクニックは必要ない。
※一見接客は、お客様の匿名性を守る。
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(4)店員空間が広い「引き込み型店」の店舗構造
※店員のなわばり主張がコントロールされている

以上の点において、この店は、現代人が引き付けられやすい「第四世代の店」の条件を備えた店であるといえます。

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