49.「機敏なお客様」との相性。お客様に合わせた素早い対応がポイント。
「優柔不断な店員」が、「機敏なお客様」とうまくいく接客技術(テクニック)
優柔不断な店員
「もう少し落ち着いて説明を聞いて欲しい」
機敏なお客様
「できるだけ素早く答えて欲しい」
もしもあなたが、あるいはあなたの上司や部下や同僚が、「優柔不断な店員」だとしたら、「機敏なお客様」への接客に対して、どのようなイメージを与えるのかについて考えてみてください。
「機敏なお客様」は、素早く買い物をして、素早く店を後にするのが特徴です。
したがって、店員に何か質問をしたり相談をしたりする場合にも、店員が素早く接客してくれることを望んでいます。
にもかかわらず、店員が素早く答えないで、周辺に関するいろいろなことまで細かく説明してしまうと、「機敏なお客様」は「優柔不断な店員」の接客方法を嫌いになってしまいます。
お客様に対しては、常に細かい部分まで説明してあげなければいけないと感じている「優柔不断な店員」は、シャイで素早い行動をとる「機敏なお客様」には、いつも接客がうまくできなかったと感じてしまいがちです。
しかし、「機敏なお客様」は、自分が欲しい情報を早く入手さえできれば、それで十分満足しています。
短い「接客」で大成功なのです。
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素早く説明してくれることを望んでいる「機敏なお客様」は、細かくいろいろと説明をする「優柔不断な店員」とは、全くタイミングが合わないので不満を感じてしまいます。
したがって、「優柔不断な店員」は、「機敏なお客様」の質問に対しては、その質問に関してだけ、できるだけ素早く答えるようにすることが大切なのです。
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●「優柔不断な店員」(注意不明の動き)の特徴
「注意不明の動き」を持つ「優柔不断な店員」は、手や指を使って、自分が向いている方向(内側)にあいまいに指し示す動きをたくさん行うのが特徴です。
そして、ものごとをはっきりさせないことが得意な人で、自信がなさそうに見えます。
したがって、お客様から質問や相談を受けると、説明したいことがいろいろと気になって、迷ってしまい、わかりにくい説明になりがちです。
「機敏の動き」を持つ「機敏なお客様」は、手や身体を使って、後ろに向かってすばやく引く動きをたくさん行うのが特徴です。
そして、テキパキと対応することを表現するのが得意な人です。
したがって、店員に相談したり質問したりするときも、素早く行って直ぐに遠ざかるシャイなイメージの人です。
●接客のない「ネット店舗」の急激な普及が、「リアル店舗」の接客の魅力を浮き彫りにしています。
にもかかわらず、「リアル店舗の接客」がうまくいかないのは、お互いの動きの相性がなかなか合わないからです。
お互いの動きの相性を知ることによって、「お客様」が、「リアル店舗」に求めている「接客コミュニケーション」を提供することができます。
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