19.「協調的なお客様」との相性。全面的に受け入れてくれるお客様には店員は話を広げ過ぎてはいけない。
●「アバウトな店員」が、「協調的なお客様」とうまくいく「お客様」への接客技術(テクニック)。
接客のない「ネット店舗」の急激な普及が、「リアル店舗」の接客の魅力を浮き彫りにしています。
にもかかわらず、「リアル店舗の接客」がなかなかうまくいかないのは、13タイプの店員と13タイプのお客様がいるからです。
お互いの相性がわかれば、お客様に好かれる接客ができます。
今回は、「アバウトな店員」と「協調的なお客様」の相性についてです。
※13タイプの店員と13タイプのお客様はこちらでチェックできます。
●「アバウトな店員」(全体注意の動き)の特徴
「全体注意の動き」を持つ「アバウトな店員」は、手や腕や身体を、内側から外側に大きく開く動きを、たくさん行うのが特徴です。
そして、広く全体に注意を払うのが得意な人です。
したがって、お客様への案内や説明も大まかで発展的になっていきます。
そして、常に周囲の注目を引きつけやすい、華やかで大らかなタイプです。
「協調の動き」を持つ「協調的なお客様」は、腕や頭や上半身を使って、下から上に向かって力を抜く動きをたくさん行うのが特徴です。
そして、相手に賛同して受け入れることを表現するのが得意な人です。
したがって、店員に相談したり質問したりする場合も、店員の話を全面的に受け入れて聞く、協調的で穏やかなイメージの人です。
●「協調的なお客様」の満足と不満
「協調的なお客様」が店員に質問や相談をするときは、店員の話に協調したり賛同したりして買いたいときです。したがって、「協調的なお客様」は、自分が協調や賛同をしやすい店員の話を望んでいます。
一方、「アバウトな店員」は、お客様には、細かく詳しい案内や説明ではなく、できるだけ全体的で抽象的な案内や説明をすることが大事だと感じて接客を行います。
したがって、「協調的なお客様」は、「アバウトな店員」の抽象的で全体的な話に対しても協調したり賛同したりしてしまい、大切なポイントを聞くことができなかったり、後になってよくわからないことが生じたりして困る場合があります。
「協調的なお客様」は、店員の言うことに協調してしまいやすいので、強引に勧めてこない「全体注意の店員」は決して嫌いではありませんが、一般論的な説明ばかりになりがちなために、なかなか満足を得ることができないのです。
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