21.「頼りないお客様」との相性。華やかな店員は買う気が無さそうに見えるお客様を遠ざけてしまう。
●「アバウトな店員」が、「頼りないお客様」とうまくいく接客技術(テクニック)
接客のない「ネット店舗」の急激な普及が、「リアル店舗」の接客の魅力を浮き彫りにしています。
にもかかわらず、「リアル店舗の接客」がなかなかうまくいかないのは、13タイプの店員と13タイプのお客様がいるからです。
お互いの相性がわかれば、お客様に好かれる接客ができます。
今回は、「アバウトな店員」と「頼りないお客様」の相性についてです。
※13タイプの店員と13タイプのお客様はこちらでチェックできます。
「全体注意の動き」を持つ「アバウトな店員」は、手や腕や身体を、内側から外側に大きく開く動きを、たくさん行うのが特徴です。
そして、広く全体に注意を払うのが得意な人です。
したがって、お客様への案内や説明も大まかで発展的になっていきます。
そして、常に周囲の注目を引きつけやすい、華やかで大らかなタイプです。
●「頼りないお客様」(虚脱の動き)の特徴
「虚脱の動き」を持つ「頼りないお客様」は、腕や頭や上半身を使って、上から下に向かって力を抜く動きをたくさん行い、攻撃性がないことを表現するのが得意な人です。
したがって、自ら進んで店員に相談したり質問したりすることは無く、買う気が全くなさそうなイメージの人です。
●「頼りないお客様」の満足と不満
「頼りないお客様」が店員の案内や説明に望むことは、自分が興味が無さそうな態度をとることに関しては、あまり気にしないで欲しいということです。
決して興味がないわけではなく、店員に対する反応をうまく返せないだけのことなのです。
一方、「アバウトな店員」は、お客様には、細かく詳しい案内や説明ではなく、できるだけ全体的で抽象的な案内や説明をすることが大事だと感じて接客を行います。
したがって、「頼りないお客様」は、「アバウトな店員」の抽象的で全体的な話は、決して嫌いではありませんが、華やかな雰囲気で接客してくれる店員に対してうまく反応することはできません。
そのために店員には、全く買う気のない「冷やかし客」なのだと判断されてしまいます。
「頼りないお客様」には、声がかかるまでは、つかず離れずそっとしておいてくれる「機敏な店員」や、優しく協調や賛同をしながら接客してくれる「協調的な店員」や、また気軽に近づいて来ては熱心に接客してくれる「前向きな店員」がふさわしい組み合わせです。
残念ながら「アバウトな店員」からは、なかなか十分な満足を得ることができません。
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