23.「機敏なお客様」との相性。シャイなお客様は話を広げる店員にはついてゆけない。
●「アバウトな店員」が、「機敏なお客様」とうまくいく接客技術(テクニック)
接客のない「ネット店舗」の急激な普及が、「リアル店舗」の接客の魅力を浮き彫りにしています。
にもかかわらず、「リアル店舗の接客」がなかなかうまくいかないのは、13タイプの店員と13タイプのお客様がいるからです。
お互いの相性がわかれば、お客様に好かれる接客ができます。
今回は、「アバウトな店員」と「機敏なお客様」の相性についてです。
※13タイプの店員と13タイプのお客様はこちらでチェックできます。
「全体注意の動き」を持つ「アバウトな店員」は、手や腕や身体を、内側から外側に大きく開く動きを、たくさん行うのが特徴です。
そして、広く全体に注意を払うのが得意な人です。
したがって、お客様への案内や説明も大まかで発展的になっていきます。
そして、常に周囲の注目を引きつけやすい、華やかで大らかなタイプです。
●「機敏なお客様」(機敏の動き)の特徴
「機敏の動き」を持つ「機敏なお客様」は、手や身体を使って、後ろに向かってすばやく引く動きをたくさん行うのが特徴です。
そして、テキパキと対応することを表現するのが得意な人です。
したがって、店員に相談したり質問したりするときも、素早く行って直ぐに遠ざかるシャイなイメージの人です。
●「機敏なお客様」の満足と不満
「機敏なお客様」が店員の案内や説明に望むことは、自分の質問や相談に関して素早く対応して、できるだけ簡潔に終わらせて欲しいということです。
一方、「アバウトな店員」は、お客様には、具体的で詳しい案内や説明ではなく、できるだけ抽象的で全体的な案内や説明をすることが大事だと感じて接客を行います。
したがって、「機敏なお客様」は、「アバウトな店員」が自分の質問や相談に対して素早く行動を開始して具体的な案内や説明をしないで、全体に関する抽象的な案内や説明ばかりをするので、もっと素早い接客をして欲しいという強い不満を感じます。
「機敏なお客様」には、素早く商品を紹介する「機敏な店員」が一番ふさわしく、次に熱心に次々と商品を紹介する「前向きな店員」や、猛スピードでどんどん商品を紹介する「突進する店員」も希望を満たす組み合わせです。
残念ながら「アバウトな店員」からは、なかなか十分な満足を得ることができません。
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