重い買い物カゴを包装台まで運んでくれた店員さん
■今回は、カテゴリー「お客様が感動する接客サービス」シリーズの17です。
私たちが相手に対して「感動」をおぼえるのは、実は相手が自分よりも劣位な態度をとってくれた時です。人は自分を「優位」な立場にしてくれる相手に対して思わず感動してしまうのです。
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私(南條恵)の母は高齢ですが、スーパーでの買い物が大好きです。
その母は、日頃からレジで接客をする店員さんの様子を見て、出来るだけ優しそうな店員さんを選んでは接客してもらうのが習慣です。
ある時、母がスーパーで欲しいモノを選んでいるうちに、気がつくとカゴがいっぱいになってしまいました。
高齢の母がやっとの思いでレジまで運んで来ると、精算をしてくれた若い店員さんが「大丈夫ですか?」と優しく声をかけてくれ、次のお客様に断って、わざわざそのカゴを包装台まで運んでくれました。
その店員さんは、
「重たいですけど大丈夫ですか?どうもありがとうございました」
と再び声をかけて、大急ぎでレジに戻って行ったそうです。
レジから包装台までのほんの短い距離でしたが、母はその若い親切な店員さんに感動し、いい店員さんを選んでよかった!と思ったそうです。
その時、母が選んだ店員さんは、母の買い物カゴが重そうだと察するや否や、次のお客様にすばやく断って、包装台まで運び、母にお礼の言葉をかけては、次のお客様のためにすばやくレジに引き返すという、自分を「劣位」にした行為をしたことによって、母を感動させたのです。
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