停留所をマイクで教えてくれた運転手さん
■今回は、カテゴリー「お客様が感動する接客サービス」シリーズの11です。
私たちが相手に対して「感動」をおぼえるのは、実は相手が自分よりも劣位な態度をとってくれた時です。人は自分を「優位」な立場にしてくれる相手に対して思わず感動してしまうのです。
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オフィスが移転して間もないころ、私は渋谷区役所からオフィスまでバスを利用して帰ることにしました。
バスで帰るのはまだ初めてでしたが、オフィスの近くにバス停があるのは知っていたので、そこで降りれば便利だと思ったのです。
そのときのバスの運転手さんに、私は感動しました。
現在日本のほとんどの路線バスは、1970年代前半までのツーマンバスから、人件費節減のために、運転手一人だけが乗務するワンマンバスとして運行されています。
近年はICカードの普及などによって、客とワンマンバスの運転手は、ほとんど会話を交わすことはありません。
そのために、地理不案内な場合などは、気軽に運転手に聞きにくかったり、降車ボタンを押すタイミングを迷ったりして、大変不安になってしまいます。
にもかかわらず、今回の不慣れな初めての客に対して、感じ良く答えてくれたうえに、マイクを通しての機転の利いた停留所の案内は、客を「優位」にしていることを感じさせる対応です。
私は思わず感動してしまいました。
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