送れなかった宅配便を届けてくれたコンビニの店員さん
■今回は、カテゴリー「お客様が感動する接客サービス」シリーズの18です。
私たちが相手に対して「感動」をおぼえるのは、実は相手が自分よりも劣位な態度をとってくれた時です。人は自分を「優位」な立場にしてくれる相手に対して思わず感動してしまうのです。
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ある年の年末、私(南條恵)と母は、北海道の家に行く予定でした。
そしてその時に必要な荷物を近所のコンビニから宅配便で送ることにした私たちは、朝早く二人で旅行用の小さな台車にのせて運んで行きました。
結局、天候異変のために送れなくなったのですが、その時に感動した話です。
今回の件は、コンビニに届けた際に、店員から「天候のために到着が遅れるかもしれませんが…」と説明を受け、それを承知で荷物を預けたのですから、誰の責任でもありません。
にもかかわらず、コンビニの店長さんと店員さんは、一緒に行った高齢の母のことを覚えていてくれたのでしょうか?母の困った状況を自分のことのように心配してくれたのでしょうか?
私たちは店長さんと店員さんのおかげで、日頃は全く予想もしていなかったきめ細かな人間味あふれるサービスを受けることができました。
若い女性の店員さんがコンビニの制服を着ただけの寒そうなかっこうで、夕闇が迫る木枯らしの道を、台車にのせた荷物を運んで来てくれた姿は、本当に「劣位」を感じさせるものでした。その「劣位」な行為に対して、母は心から感動したのです。
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