「実演販売はよく売れる」と言うのは間違いです。
■間違いだらけの接客方法 6
実演販売をすると売り上げがあがるという体験をしている販売関係者はたくさんいます。
そして、ビーフステーキやウナギなどを焼くときに出る音やにおいなどが、ヒトの五感を刺激するシズル効果となって、購買意欲を増して売り上げにつながるのだと説明します。
(実演のアクションは「客寄せ踊り」、大きな掛け声は「客寄せ音頭」といいます)
しかし、実演販売は食品関係の商品に限らず、あらゆる商品において繰り広げられています。
そして、売り上げがあがったりそうでなかったりしているのです。
それでは、食品関係に限らず、なぜ実演販売をすると売り上げがあがる可能性が高いのでしょうか?
実演販売は、客を引きつける作業中の店員(販売員)のアクションが生じる販売方法であることが、売り上げがあがる最大の要因なのです。
しかも実演を行う作業中の店員(販売員)は、他の作業中の店員(販売員)とは違って、まったく接客をして来ないという特徴があります。
従って、客は買うか買わないかには関係なく安心して実演を眺めることができます。そして実演を眺める客の様子がサクラパワー(後述)となって、多くの客を引きつける現象を生み出します。
以上のように、店員(販売員)と客が一体となって実演現場に賑わいを生み出すことが、売り上げを上げる一番の背景なのです。
実演中の店員(販売員)のアクションは、接客中の店員(販売員)のアクションと同様に、客にとっては自分には接客をしてこないということがよくわかるアクションなのです。
実演中の店は、客にとって大変冷やかしやすい店なのです。
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