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2013年6月 3日 (月)

新宿高島屋の「大学は美味しい!!フェア」

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●第6回「大学は美味しい!!フェア」

日本各地の大学にある研究室で生まれた“大学ブランド食品”が一堂に集まる『第6回 大学は美味しい!! フェア』が、5月29日(水)~6月4日(火)、新宿高島屋で開催されています。
今年で6回目となり、34の大学が参加し、各大学の独創性ある様々な“大学ブランド食品”が販売され、大勢の客で賑わっています。

弘前大学 農学生命科学部『津軽百年 しあわせりんごのお麦酒』、宮城大学 食産業学部『米粉入り牛タンかまぼこ』、千葉大学 園芸学部『ノンメタポーク』、玉川大学 農学部生産加工室『たまがわハニーアイスクリーム』、法政大学 経営学部『炙り焼き鶏めし弁当』、大分大学 教育福祉科学部『スッポンジュレまるまるコラーゲン』などが会場に並んでいます。

それでは、大勢の客で賑わう、新宿タカシマヤ百貨店の「大学は美味しい!!フェア」の店の「三空間店舗構造」と「店員と客のアクション」を「人の動き」という観点から観察・分析してみましょう。

「大学は美味しい!!フェア」を構成している店舗構造

イベント会場につくられた各大学の店の「三空間店舗構造」は、すべての店が、「店員空間が狭い接触型店」です。
「店員空間が狭い接触型店」は、店の構造としては原点ともいえる、「商品空間」と「店員空間」の二空間で構成された店です。
「客空間」は無く、客が通路に自らが「客空間」をつくって買い物をする店舗構造です。

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店員空間が狭い接触型店

「大学は美味しい!!フェア」の店員のアクション

一般的には、「店員空間が狭い接触型店」では、狭い「店員空間」にじっと立って客待ち姿勢をしたり、「いらっしゃいませ!」という早い接客アプローチをしたりして、「客を遠ざける店員のアクション」が生じやすくなりますが、大勢の客で賑わうこのイベント会場の店での店員のアクションは、接客中と作業中のアクションとなり、いずれも「客を引きつける店員のアクション」が繰り返されています。

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(店員空間が狭い接触型店舗で接客中の店員のアクション)

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(通路に出て試飲をすすめる店員のアクション)

「大学は美味しい!!フェア」の客のアクション

一般的には、「店員空間が狭い接触型店」では、店員が客の通路にじっと立っていたり、早すぎる接客アプローチをしたりするために、客は気軽に店に近づいたり、冷やかしたりすることができませんが、大勢の客が回遊するこのイベント会場のほとんどの店では、常時「サクラパワー」が生じているために、客にとって非常に冷やかしやすくなっています。

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(「サクラパワー」は店のなわばりを解除して通行客を引きつけます)

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(順番を待つ客の行列は、「サクラパワー」となって、さらに通行客を引きつけます)

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「大学は美味しい!!フェア」の商品空間

「店員空間が狭い接触型店」は、最も「戸板一枚の店」の構造と売り方に近く、昔の「市の店」をほうふつとさせ、イベント会場を回遊する多くの客の気持ちを興奮させます。
そのために、各大学の「商品空間」はおおむね店員のなわばりが解除され、冷やかしやすい「商品空間」となっています。
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大勢の客で賑わう店にも存在している「戸板一枚の店」の法則

大勢の客で賑わうイベント会場では、どの店もそれなりに冷やかしやすくなっているために、店員のアクションに対応して、客が引きつけられたり遠ざけられたりしていることを見落としがちになります。
しかし、大勢の客で賑わう百貨店地下の食品フロアの店に、よく売れる店とそうではない店があるように、このイベント会場の各大学の店にもよく売れる店とそうではない店が存在しています。

しかも、その要因は、客を引きつけたり遠ざけたりする「店員のアクション」と、「サクラパワー」にあるのです。
ここにも「戸板一枚の店」の法則は歴然として存在しているのです。


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戸板一枚の店の法則

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